#011 無限ループ
朝になり
まだムスッとしている
スカイをなだめながら、
それぞれ仕事へ向かった。
私はジュンスさんから
指示があった事務所の会議室へ行き
打ち合わせをした。
それを終え、
次にルカと
待ち合わせをしている
カフェへ向かった。
ルカ:せんせ〜い。ここですよ〜!
ルカは手をふりふりしながら、
こちらを呼んでいた。
〇〇:お待たせ〜。
ルカに日本語の指導を
一通り終え、少し雑談した。
ルカ:ねぇ、、、まじで、戻ってきたんだね(笑)
〇〇:うん。色々迷惑かけてごめんね。
ルカ:本当に(笑)今度何か奢ってね!
〇〇:うん。
ルカ:しかし、ジョイは〇〇に本気みたいだね。
〇〇:何か言ってたの?
ルカ:ん〜、詳しくは言えないけど、
色々と心配してるから、安心させてあげなね?
あ、あと、今度ひなちゃん連れてきてよ!
〇〇:うん、わかった。
……ん!?ヒナ!?ヒナから
了解得たら大丈夫だけど…どうして?
ルカ:なんとなく!
もっと話したいなって思ってるだけ〜。
〇〇:ちょっと〜、
ちょっかいださないでよね?
キラに何言われるか…。
まぁ、とりあえず、ヒナには
話してみるね。
ルカ:お願いします〜!
ルカとの勉強を終え、
帰宅途中に着信があった。
ラビだった。
〇〇:はーい
ラビ:何してるの?
ご飯食べた?
〇〇:今家に帰る途中だよ。
まだ食べてない。
ラビ:僕はまだ仕事だよ。
何処で待つの?
家の鍵渡すの忘れちゃったね。
今届けにいくよ。
何処にいるの?
〇〇:???
☆☆カフェの近くにいるけど?
どうして?鍵????
ラビ:だってこれからは
僕の家に帰ってくるんでしょ?
〇〇:え!?そんな話いつしたっけ!?
ラビ:この前話したじゃん。
〇〇:本当に!?ごめん…全然覚えてない。
酔ってたのかな〜?
じゃあ、今度お邪魔するね!
ラビ:駄目だよ。今日からじゃん。
〇〇:…(えぇ〜…)
ラビ:近くだから、今行くから!
〇〇:……分かった。
勢いに押されて、
ラビを待つこと約10分。
ラビ:はい!コレ!
じゃあ、後でね!
夜9時までには帰れるように
頑張るね!
またね!
タクシーでラビは来て、
鍵だけ渡し、
直ぐに仕事へ戻ってしまった。
断る余裕もなく、
一瞬だった…。
このまま、ヒナとの家に帰っても
大丈夫じゃないか?
とも考えたが、
ラビの家に向かった。
家に着き、
少しだけ料理を作っておいた。
そして、ゲームをしながら、
帰宅を待っていると、
スカイから着信が来た。
〇〇:どうしたの?
スカイ:何処にいるの?
ねぇ、連絡したのに、気づいてる?
〇〇:あ、ごめん。ゲームしてた。
ラビの家にいるよ。
スカイ:……。わかった。
そして、一方的に電話は切れた。
暫くすると、
玄関が空いた音がして、
迎えに行くと、やはりスカイも一緒にいた。
〇〇:おかえり〜
ラビ:ただいま!
スカイ:ただいま〜
〇〇:ご飯は食べてきたかな?
ラビ:うん、ケータリング食べた〜
スカイ:僕もです。
〇〇:は〜い。
作った料理は朝に食べようと思って、
蓋をしていると、スカイが言った。
スカイ:それ、食べたい。
〇〇:朝食べたら?
スカイ:少しだけ。お酒と一緒に食べたい。
〇〇:わかった。
ラビ:用意してくれてたんだね!
ありがとう〜!
そう言い、私を抱きしめようとしたが、
スカイが間に挟まってきた。
そして、スカイとラビで抱き合っていた。
ラビ:ちょっ!
スカイ:ヒョン、いいじゃないですか(^^)
ラビ:離してぇ〜
スカイ:嫌ですぅ〜
その光景を横目に、お酒の準備をした。
かんぱ〜い
マッタリとした雰囲気で
お酒を飲み始めた。
ラビ:その鍵、〇〇のだから
〇〇:え!?
スカイ:鍵?
ラビ:今日から〇〇はここに住むんだよ。
スカイ:そうなの!?
〇〇:あの〜…そのことなんだけど…。
いつ話したかも分からないから、
よく考えさせて?
まだヒナとも話してないから!
ね?
ラビ:嫌だ
〇〇:…。
はい、じゃあこの話はおしまいね!
スカイ:はい、これ。
〇〇:?
スカイ:僕の家の鍵。
〇〇:…ねぇ、待って。
これ2人に一旦返すわ。
私こんなに鍵持てないよ…。
怖すぎる。
鍵を返す私の手を握って
スカイは言った。
スカイ:お願い。持ってて。
じゃないと、僕の彼女にするよ!
いい!?
〇〇:ぇぇえええ!?
スカイ:いい!?
〇〇:……わかった。
持ってるね。。。
スカイ:ねぇ、〇〇は何で戻ってきたの?
〇〇:……迷惑だった?
スカイ:違くて。何でいつも曖昧なの?
そう話すスカイの目は、
いつものように真っ直ぐだった。
(この視線を求めていたのかもしれない…)
そう思った矢先、
ラビは私達の視線を
チョップで切った。
ラビ:〇〇が戻ってきただで、
今はいいじゃん。
嫌だったら、お前は〇〇を諦めて?
ラビはスカイの方を見て話しているので、
表情が分からないが、スカイが少し怯えた顔をしていた。
〇〇:……明日も仕事でしょ?
もう休もう?
ラビ:そうだね。寝ようか。
行こう。
ラビは私の手を取り、
寝室へ向かった。
ラビは私をベッドに横に倒し、
自分も隣で寝た。
ラビ:明日もこうして寝ようね☆
〇〇:……
手をしっかり握りながら、
嬉しそうに眠りにつくラビは
本当に可愛い。
ラビの頭を撫でながら、
すっかり眠りについたラビを確認し、
そっと寝室を出て、リビングへ向かった。
スカイは、ソファーに座ったまま
ボーッとしていた。
〇〇:スカイ?
スカイ:……
〇〇:ごめんね。
スカイ:もう、本当に僕だけは
見てくれないんだね?
〇〇:うん。今すぐには無理だと思う。
みんなが好き。みんなと離れたくない。
今は側に戻れただけで、嬉しいから…。
スカイ:そっか…
〇〇:スカイも、もう寝よう?
スカイ:うん。
スカイの手をとり、
寝室へ向かった。
寝室の扉を開ける前に、
スカイは私を抱き寄せた。
優しくも強い腕からは、
私に罪悪感を抱かせる。
そして、強く求める唇からは
背徳感を感じる。
けれども、
こんなにも安心する視線を
手放す?
今、この瞳に映る感情を
出来れば、ずっと保っていてほしい。
そうやって、ズルい感情が湧くのを
抑えられなく、
私から唇を欲しがった。
スカイ:ズルいよ……
スカイは今までになく、
優しく受け入れる。
だが、唇を重ねて思う。
前と少し違うキスに、
あの女の子が浮かぶ。
その感情は気づかれないように、
スカイから離れる。
スカイ:…ねぇ、もっと。。。
〇〇:駄目だよ。寝よう?
スカイはまた少し不貞腐れて、
ラビの隣に眠りについた。
私は空いている
スカイの隣に寝た。
そうして、結局は何日か
ラビの家で過ごす日が続いた。
oOo。.::.。oOo。.::.。oOo。.::.。oOo。.::.。oO
ラビの家で仕事をしていると、
ジョイから着信があった。
ジョイ:今日ご飯一緒に食べよう?
〇〇:うん。
ジョイ:じゃあ、〇時に迎えに行くね〜
〇〇:分かった。あ、ラビの家にいるから。
ジョイ:お?そうなの?分かった〜。
そうして、ジョイの迎えを待った。
つづく
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