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#010 選択

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#010 選択

 

 

 

スカイとあの女の子の事を
考えていると、アルマが台所から
やってきた。
 
 
簡単なおつまみとお酒を
持ってきていた。
 
 
  
アルマ:疲れてるね?大丈夫?

〇〇:うん。大丈夫だよ。
 
アルマ:そっか。ゲームは今度にして、
今日はゆっくり話したり何か観ようか。

〇〇:ゲームやろうよ?
色々考えてたでしょ?(笑)

アルマ:うん(笑)
でも、沢山あってどれを
やろうかなって思って。
 
〇〇:じゃあ、いつものやろう(笑)

アルマ:うん。
 
  
 
いつものゲームで分かる
この空気感で、戻ってきた嬉しさを噛み締めた。
 
 
そして、アルマとゲームをしていると、
アルマの携帯が鳴った。
 
 
アルマは電話に出ると、
玄関へ向かった。
 
 
 
それから、暫く経ち、
アルマは誰かと言い合いをしながら
戻ってきた。
 
 
 
スカイだった。
 
 
 
スカイは私を見つけ、こう言った。
 
 
スカイ:何でぇ、置いていったの!?

〇〇:…………何?急に。
 
 
 
先程まで穏やかにゲームをしていたのに、
急に現れて、アルマと口論になりながら、
私にも凄く怒っているスカイに
ビックリした。
 
 
 
スカイ:だから!何で置いてったの!?

〇〇:だって、一緒に遊園地行くんじゃなかったの?

スカイ:僕断ってたよね!?聞こえなかったの?
ねぇ!?💢

〇〇:聞こえてたけど……

スカイ:けど何!?

アルマ:ねぇ、少し落ち着こう?
スカイの話しは分かったから…。
でも…、少し冷静になろうか?

スカイ:ヒョンだって、さっき僕の話ししたら
怒ったじゃないですか!

アルマ:それと、〇〇に怒るのとは
別でしょ?

スカイ:同じですよ!どうせ今言うんですから!

 
 
アルマは興奮気味のスカイをなだめながら、
言った。
 
 
 
アルマ:や〜、それは今度言えばいい話しじゃない?
今じゃないよ、、、。

〇〇:え?なに?私に関わること?

アルマ:いや、違うような…。う〜ん。。。

スカイ:関わるよ!〇〇が僕達のところに
戻ってきたんだから、関係あるよ!

〇〇:………なに?
 
 

 
スカイは先程の勢いを一旦抑えながら、
話し始めた。
 
 

 
スカイ:さっき遊園地の駐車場で
僕と話してた女の子覚えてる?

〇〇:うん。

スカイ:僕は最近まであの女の子と
付き合おうと思ってた。

〇〇:!?(内心驚いたが冷静を装った)
うん。

スカイ:………だけど、〇〇が戻ってきて、
正直どうしていいか分からない………。

〇〇:………うん。

スカイ:だって、〇〇は僕を見てくれないじゃん。

〇〇:見てるけど?
 
 
 
スカイは深いため息をついて
言った。

 
 
スカイ:………そうゆうところだよ。。。
今だってアルマヒョンの家にいるし。。。
 
 
 
 
スカイが言いたいことは、理解できた。
だけど、私が決めることではない。
 
 
そう思う。
 
 
だけど、私はここに戻ると決めたから。
だから、赤く染まった唇で″甘くも
毒′′な言葉を吐いてしまった。

 
 
〇〇:スカイは私の事が好きじゃないなら、
その子と付き合えばいいよ。
今みたいに怒ることもないし、
不安になることもなくなるかもね。
私はスカイの事好きだよ?
スカイが他に好きな人いてもいいよ。
私の事も好きでいてくれたら、嬉しいな。
どっちも好きな気持ちは、わかるよ。
 
 
ゆっくりとスカイが私を真っ直ぐ見るように、
同じ視線をして、伝えた。
 
 
 
スカイは固まったまま、
涙を流していた。
 
 
 
アルマ:…………まぁ、一旦、
向こうにお酒とおつまみあるから、
行こうか。
そこで気軽に話そうよ?

〇〇:うん。
 
 
アルマはスカイを心配してか、
かなり寄り添って話をしていた。
 
 
私はそこに行きづらく、
先にゲーム部屋から
リビングへ移動した。
  
 
 
 
アルマのお陰で落ち着いたのか、
少し気怠い感じでスカイが
リビングに来た。
 
 
何事もなかったかのように、
お酒をついで渡した。
 
 
スカイは無言で受け取った。
 
 
アルマ:…少し飲んだら家まで帰る?
タクシー呼ぶ?

スカイ:いいです。
僕もここにいます。

アルマ:分かった。
………じゃあ、お前はあそこのソファーで寝てね。

スカイ:〇〇は?

アルマ:僕のベッドで寝るけど?

スカイ:じゃあ、僕もそうします。

アルマ:いやいや、それなら帰って?

スカイ:嫌です。

アルマ:だめだめ。
 
そう言い、スマホを取り出し
タクシーを呼ぼうとしたが、
スカイがアルマの手を掴んで阻止した。
 
 
スカイの手をアルマが払う。
 
 
スカイはまた阻止する。
 
 
 
アルマが払う。
 
 
 
スカイはまた阻止する。
 
 
 
そうしているうちに、
ネコの喧嘩みたいに見えてしまって、
思わず声にだして笑ってしまった。
 
 
 
その笑いに、思わず2人も笑ってしまう。
それから、先程の雰囲気は
無かったかのように、
仕切り直してみんなで
飲み始めることにした。
 
 
 
スカイはお酒のペースが見たこともない
早さだった。
 
 
なので、速攻寝落ちした。
 
 
そんなスカイを微笑ましく思った。
 
アルマはスカイをベッドまで移動させ、
その後に2人でまったりと、お酒を飲んだ。
 
 
アルマ:今日は何だか予定していたのと
違くなっちゃったな。ㅎㅎㅎ

〇〇:そうなの?(笑)

アルマ:うん。
まぁ、でもいいや。
こうしていられるだけで、いい。
 
 
 
アルマは私の手を握り、
気分が良さそうにお酒を飲んだ。
 
 
 
この手は握り返した方がいいのか
分からず、何もしないまま私も
お酒を飲んだ。
 
 
 
そして、次第に眠くなった私達は、
スカイを間にして眠りについた。
 
 
 
つづく

 

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