#008 ロッテワールド2/3
アルマ:ディズニーで乗った船よりは小さいけど、
貸し切りだからゆっくり乗れるね。
〇〇:そうだね〜。
アルマと私は船に乗り込み、
隣同士で座った。
アルマ:昨日大体は聞いたけど、
日本にいる間、ゲームはしてなかったの?
〇〇:オンラインはしてなかった。
みんなに会いそうだったから(笑)
アルマ:やっぱりね。
何度もチェックしたけど、
ログインしてそうになかったから。。。
〇〇:うん…。
アルマ:まぁ…でも、またこうして
居られるから、良かった。
全然良くなさそうに、
微笑むアルマと目が合うと少しだけ、
胸が痛んだ。
〇〇:ごめんね…。
私があの状況に耐えられる
精神じゃなかったんだ。
何の覚悟もないまま、
ただただ近くにいたんだ〜。
アルマ:それで良かったのに…。
僕が言う事じゃないかもしれないけど。。。
〇〇:何度も言うけど、
アルマは何も悪くないからね!
それと、、、鈴木さんの件、
少しヒナから聞いたよ。
大丈夫?
アルマ:うん。大丈夫だったよ。
〇〇:そっか。良かった。
アルマ:ねぇ?
〇〇:なに?
アルマは私の手を握り、言った。
アルマ:もう、指輪は捨てちゃったの?
〇〇:ううん。あるよ。
アルマ:また付けてくれる?
〇〇:…うん。
アルマ:よかった。
あとさ、ラビの家に住むの?
〇〇:それはヒナと話し合ってみなきゃ
分からない。
アルマ:そうなんだね。
僕の家に来ればいいのに。
あれ、そしたら前みたいに
〇〇を困らせちゃうのかな。
あ〜、僕達はどうしたらいいんだ?(笑)
冗談っぽく笑って言うが、
本当に困っているようにも
見えた。
〇〇:邪魔だったら、
離していいんだよ?
アルマ:何を言っているんだ?
〇〇:何となく。。。
アルマ:おぉ〜、そんなマイナス思考で
どうするんだ?こんなかわいい子を
誰が離すんだ?僕?
そんなわけないじゃないか。
どれだけ、離れても〇〇が
忘れられなかったよ。
だから、自信もって!
〇〇:ははは。ありがとう(^^)
そういえば、やりたいことの
遊園地クリアできたね!
ゲームも昨日沢山やったし!
アルマ:そうだね〜。
でも、2人きりじゃないね?
僕は〇〇と2人で色々やりたいな。
次はエバーランドに行こう?
〇〇:うん、そうか。そうだね〜。
アルマ:そして、早速今夜またゲームしよ?
〇〇:はやっ!は〜い(笑)
アルマ:やった〜!
そう言って、笑うアルマは
本当に嬉しそうに笑うから、
とても愛おしく見えてしまう。
離れている間、
画面越しに見る笑顔と、
今、目の前にある笑い方が違うので、
少しギャップを感じた。
そして、何のゲームしようかと
色々と考えているアルマを、
いつの間にか
ジッと見つめていた。
アルマ:お?なんだ?
どうした?体調戻らなそう?
〇〇:あ…ううん。
体調はアルマのお陰で良くなったよ。
ありがとう。
アルマ:良かった。
それにしても、あそこで
待っているアイツは何なんだ?
船が着く場所に、
ジョイが待っているのが見えた。
アルマ:渡したくないな。
〇〇:え?
アルマ:〇〇の事、待ってるんでしょ?
〇〇:そうなのかな…。
アルマ:今日、車の中でマッサージされてるの
見えた。すぐ爆睡してたけど、それを見るのが
なんだか、、、辛くて、、、。
〇〇:……
アルマ:重くはなりたくないんだけど…。
あぁ、僕の彼女ならなって、やっぱり
思うんだよね。
そう言い、アルマは、
繋いでいた手を自分の方に引き寄せ、
少しだけ強引なキスをした。
その後、私をギュッと抱きしめた。
その腕が前にも感じたことないくらい
強いもので、思わずアルマの顔を見た。
私を抱きながら、ジョイの方を見ていた。
私の視線に気づいたアルマは、
ジョイを見ていた顔とは
全然違う微笑みをして、目を合わせた。
そうして船のアトラクションが、
終わり、出口に向かう時に、
アルマは、耳元で、
アルマ:今夜ね。忘れないで。
と、わざと艶めかしく言った。
〇〇:ちょっと!!
咄嗟に耳を押さえても、
顔が赤くなるのを感じた。
アルマ:ヒャヒャヒャヒャ
〇〇:も〜(笑)
アルマを軽くどつきながら、
出口を出ると、ジョイが話しかけてきた。
ジョイ:〇〇!僕ともう1回この船乗る?
〇〇:え!?また!?
ジョイ:嘘だよ(笑)
〇〇:なんだ〜(笑)
アルマ:僕と乗る?
ジョイ:ヒョンとはいいです(笑)
アルマ:なんだと〜!(笑)
〇〇:(笑)
ジョイ:それより、ヒョン、〇〇と
アトラクション乗っていいですか?
アルマ:う〜ん…。しょうがないか(ため息)
楽しんでおいで。
そう言いながら、後から私の両肩に
手を乗せて、ジョイに差し出した。
ジョイは私の手を握り、
ありがとうございます!と言い、
手を引いて、屋内の方へ歩き出した。
私は2人に操られるまま、
ジョイに手を引かれ歩きながら、
アルマにまたね!と言った。
〜〜屋内に着き、
ジョイ:さっき、着いた時これに
興味持ってたよね?乗ってみる?
〇〇:うん!
屋内をグルリと見渡せる
気球のアトラクションに
乗ると、下で撮影しているのが見えた。
〇〇:あれ、ルカじゃない?
ジョイ:あ、本当だ〜。
〇〇:…ねえ、近い(笑)
さっきから、ジョイとの距離感が
バグリ気味な気がした。
近いというか、くっついている…。
ジョイ:ごめん(笑)
だって、あんなの見せられたら、
嫉妬しちゃうじゃん。
〇〇:ははは(笑)
ジョイ:笑ってごまかす〜(笑)
てかさ、ルカとは
普通に連絡とってたの?
〇〇:うん。
ジョイ:………ヒョンより、
ルカが羨ましい。
〇〇:ルカは、そんなんじゃないから。
連絡が楽に出来た。
ジョイ:そうなんだ…。
しかし、今日は視界がスッキリする。
昨日良く寝れたからかな(^^)
〇〇:え〜、ゲームやりながら?(笑)
私は全然眠くて、さっきの絶叫系連続
キツかった。
ジョイ:だからちゃんと寝ればよかったのに〜。
〇〇がゲームやるって聞かないから〜。
〇〇:ソウデスネ〜¯_༼ •́ ͜ʖ •̀ ༽_/¯
ジョイ:(笑)。
僕の家もゲーム部屋作ろうかな。
〇〇:え〜、ラビの家でやればいいじゃん。
ジョイ:そうだけど〜。
あ、そういえば、荷物どうする?
このまま、置いておいていい?
〇〇:いいの?邪魔じゃない?
ジョイ:置いてあるほうが安心する。
〇〇:なにそれ(笑)
ジョイ:ははは(^^)
そう言って、相変わらず近い距離感で、
私のあらゆるところを、軽くつついたり、
つねったりとスキンシップをしてくる。
たまに変な場所をつつくので、
軽くたたいた。
そうしているうちに、
アトラクションが終わりに近づく。
下の方で騒がしく、
私を呼ぶ声が聞こえた。
ラビとスカイだった。
2人を確認すると、
ジョイはこう言った。
ジョイ:さっきのヒョンはこんな感じの
気持ちだったんだね。。。
先程からずっとふざけていた
ジョイが急に真顔になって、
言うので、私も何も言えなくなってしまう。
ジョイ:……覚悟はしていたのに…。
嫉妬というか、、、辛いね(笑)
そう言って笑うから、
言わなくちゃいけない。
〇〇:辛いなら、私を好きでいなきゃいいのに。。。
冷たい言葉だって、分かっている。
こんな事を言う立場ではないってことも…。
ジョイ:うん、そうだね。
でも、好きだよ。
そう言い、優しくキスをする。
そうして、気球アトラクションが
終わった。
出口に着くとすぐに、
待っていた2人に、
アルマと消えた事を攻められ、
謝った。
スカイ:ホラー行こう!
〇〇:どんなの?
ラビ:普通のお化け屋敷だよ。
歩くやつ。
〇〇:歩くの!?無理かも。。。
スカイ:大丈夫だよ!行ってみよう!
ラビ:ジョイも行く?
ジョイ:いや、僕はルカと
少し話してくるね。
ラビ:分かった〜。
そうして、お化け屋敷に向かうことになった。
つづく
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