#013 女子会再び
朝起きると、
スカイの姿は無く、
昨晩は本当に変な夢を
見たなと思った。
ジョイは慌てながら、
仕事の準備をして出ていった。
私もちゃんと起こして
あげられなかったのを
反省しながら、
頭を切り替えようと、
ゆっくりとコーヒーを飲んだ。
静かな部屋を見渡すと、
抜け殻の洋服や、
飲みかけのボトル、
沢山の書類、
雑に置かれたバッグ
等々が目についた。
広いからか、
汚くは見えないけど……
綺麗じゃないな(・・;
それらを片付けていると、
1ヶ所だけ綺麗に布がかけられている
場所があった。
チラ見をしてみると、
私に買ってくれたものだった。
(大切にしてくれて……ありがとう。)
ジョイからの優しさに
浸っていると、携帯が鳴った。
〜♪♪♪
着信
ヒナだった。
📱
ヒナ:今日帰ってくる?
今日みんな終わるの遅いみたいだから、
久しぶりに話そうよ!
〇〇:うん!じゃあ後で帰るね✨
📱終了-
それから、ジョイの部屋を後にし、
帰り道で沢山のツマミとお酒を買って、
帰宅した。
ヒナ:おかえり〜♥
今日急にごめんね〜!
大丈夫だった?
〇〇:うん!何も予定なかったよ〜!
ヒナ:良かった!てか、量えぐぅ(笑)
〇〇:へへっ(笑)沢山買っちゃった!
そうして、まだ夕方ではあったが、
まったりと女子会がはじまった。
ヒナ:もしかしてさ〜、キラが結構な頻度で
家にいるから帰りにくい?
〇〇:ううん。違うの。
案外、夜泊まってきちゃって〜。
ヒナ:本当に?それならいいんだけど、
嫌だったら言ってね?
キラにもそれは話したから。
〇〇:キラにも遠慮しないでって、
伝えて。本当に気にしてないから!
ヒナ:ありがと〜。
〇〇:あ、あと、それで、
ラビが2人で住んでるみたいなんだから、
自分の家に住めば?って提案されたんだけど…
ヒナ:え゛!?何!?
ラビと付き合ってるの!?
〇〇:ううん。違うんだけど。。。
ヒナ:〇〇は?どうしたい?
私は〇〇がラビの事が好きだったら
いいと思うけど…。
まだ分からないなら、
こっちいたほうがいいと思う(笑)
〇〇:そうだよね。うん、そうするわ。
ヒナ:まだ、好きな人できなそう?
〇〇:う〜ん、みんな好きだけど…。
ちょっと、違う人いるかな…。
ヒナ:え〜✨なになに!なに!?
ヒナは凄くキラキラした目で
話を聞いてくれた。
〇〇:も〜、本当にこうゆう話し
好きなんだから〜(笑)
ヒナ:お互い様〜♥(笑)
で、誰なのよ?違う人は!?
〇〇:……スカイかな
ヒナ:あいつかー!!!
ヒナは頭を抱えながら、
後ろに転げ落ちた。
〇〇:ぇええ!!!大丈夫!?
ヒナ:うん(笑)大丈夫。
あぁ〜…あいつ…スカイか…………
〇〇:うん。まだ、確信って
わけじゃないんだけど、
他に気持ち向けられたら
嫌だなって思ったから。
ヒナ:あぁ…この前の帰りの…。
リュヲン?
〇〇:ヒナ知ってるの?
ヒナ:うん。あの子とは
前から知り合いだったよ。
最近の事も、知ってる。
〇〇:そっか…。
2人の邪魔になるかな?
ヒナ:…う〜ん。。。
正直に話すと…周りから見ると、
かなり〇〇は悪女に見えちゃうと思う…かな。
〇〇:そっか…。
そこで、私は2人がどれほどまでに、
周りに浸透していたのか悟った。
ヒナ:うん。リュヲンもね、良い子なのよ。
スカイの気持ちも分かった上で、
仲良くしてたし、ほっとけなかったのよ。
キラもね、リュヲンがいて安心したって
言ってた頃があったの。
〇〇:うん。
ヒナ:………リュヲンがいたから、
スカイに気持ちが傾いたの?
他の人は?〇〇の事信じてたよ?
待ってたよ?
どうするの?
〇〇:うん……。どうしよっかな………。
先程までの
うるさい空間とは逆に、
シンとした静けさが広がった。
ヒナ:…。…でも好きって感じてるんでしょ?
〇〇:うん…。
ヒナ:じゃあ、頑張りなよ!
私は応援するよ!周りから何言われたって、
〇〇の味方するからね!
〇〇:ありがとう。
ヒナ:ほらほら、折角の女子会なのに、
雰囲気暗くなってる!のものも!
ヒナは私のグラスに
並々にお酒を注いだ。
それを、一気に飲み干す。
〇〇:あ!あと、ルカが
ヒナと会いたいって。
ヒナ:え!?何で!?
〇〇:気になる?らしいよ。
ヒナ:じゃあ、キラに聞け!って
伝えておいて(笑)
〇〇:分かった(笑)
ヒナ:わざわざ〇〇経由で
話そうとするなんて、頭をつかったな〜(笑)
〇〇:たしかに〜
ヒナ:推しグルと話せるのは
嬉しいけどね!
それとこれとは、…違うよな!(笑)
やだぁ〜、めちゃ良い発言しちゃった(笑)
〇〇:(笑)。ヒナのそうゆうとこ、好き。
ヒナ:ありがと♥
まぁ、キラを越えて会いにきたら、
好きぃ💘ってなるかも!
ははは〜(笑)
それから、私達はいつも通り、
食べては呑んだ。
🍗🍶🍗🍶🍗🍶🍗🍶🍗🍶
そうしているうちに、
ヒナにキラから連絡が入った。
📱
ヒナ:もしもし?
キラ:今どこ?何してる?
ヒナ:家で〇〇と飲んでるよ〜
キラ:おっ、そうなんだ!
行っても大丈夫かな?
ヒナ:え〜、むり〜(笑)
キラ:え〜(笑)
〇〇:全然大丈夫だよ(笑)
来てきて。私が邪魔だったら、
出ていくし(笑)
キラ:そんな事ないよ!
え?行っていいの!?
〇〇:うん!
ヒナ:え〜、…じゃあ、〇〇ありがと〜。
キラ:じゃあ、行く………ぅわぁっ!
スカイ:ヒョン!今ヒナちゃん?
〇〇といる?
電話の向こうから聞こえてくる、
スカイの声にヒナは声を押し殺して
爆笑していた。
キラ:急にビックリした〜。
あ〜、〇〇ちゃんいるよ?
スカイ:ヒョンはこれから、
2人の所に行くんですか?
キラ:うん。
スカイ:僕も行きます!
ヒナ:え〜(笑)
アルマ:ん?なに?このあと何かあるの?
キラ:今家でヒナと〇〇ちゃんで
呑んでるんですよ。
アルマ:へ〜。だから、〇〇から
連絡返ってこなかったのか〜。
ヒナ:アルマが一緒なら、スカイも来ていいよ。
キラ:分かった〜。伝えるね〜。
またね〜!
ヒナ:またね〜
📱終了-
ヒナ:…アルマには酷な事させるかな。
〇〇:?なんで?
ヒナ:えぇ〜、だって、スカイ好きなんでしょ?
アルマは気づくと思うよ?
まぁ、本当に好きか私も見極めたいから、
アルマも誘ったんだけど。。。
〇〇:そっか。そうだよね。。。
ヒナ:……まぁ、〇〇も自分の気持ちよく
確かめてみなよ!
〇〇:うん。
そうして、3人が来るまでの間、
ヒナとの女子会は続いた。
つづく
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