#018 date
運転席から手を降る
彼の元へ駆けつける。
スカイ:待った?
〇〇:ううん。さっき準備できたところ
スカイ:じゃあ、行こうか。
〇〇:うん♪
付き合ってから初めての
外デート。
運転する彼の横顔は
特別に感じる。
いつもと違う、少し
空白のある距離感も
ドキドキを倍増させる。
思わず、じっと見入ってしまう。
スカイ:ははっ(笑)見すぎじゃない?
〇〇:あ、うん。ごめん。
スカイ:いいよ。見てて。
〇〇:うん(照)
スカイの好きな音楽が爆音で
かかる中、熱唱しながら運転する
姿はとても可愛かった。
スカイ:着いたよ。ここに少し寄ろう?
その場所は、水族館だった。
久しぶりのデートらしいデートに
嬉しさが込み上げた。
手を繋いで神秘的な空間を歩く。
変な生き物を見て、不思議がる瞬間、
可愛い生き物を見て、ふにゃる瞬間、
美味しそうな生き物を見て、笑い合う瞬間、
その1つ1つをスカイは
カメラに収めていっていた。
シャッターを押されるたびに
少し恥ずかしくなる感覚がするが、
この時間を大切にしてくれていると感じた。
売店で買った軽食の
うずまきフランクや
ポップコーンも半分ずつが
(ほとんど彼が食べたけど(笑))
なんだか、とても『外デート』感が
増してテンションが上がった。
いつもは、テンションが上がっても
そこまで表には出せない自分だったけど、
自然とニヤけてしまう。
水族館を出ると、
もう暗くなっていた。
私達は近くの夜景が見えるバーに
入った。
〇〇:こんな素敵な場所よく知ってたね。
スカイ:調べたんだよ。
〇〇:ありがとう。
お酒を飲みながら、キラキラとした
夜景を見下ろす。
モヤモヤした気持ちが
晴れやかになっているのを感じた。
スカイ:今日は楽しかった?
〇〇:うん、凄く。ありがとう。
スカイ:よかった。
実はさ、、、やっと僕達付き合えるように
なったのに、僕は何もやってあげられることがなくて。。。
いつもはヒョン達が〇〇に何かしてあげてた
ことに気付いて。。。
だから、ごめんね?
〇〇:ううん。そんな事思ってないよ。
スカイ:そっか。
〇〇:ただね、スカイとは何となく前から
付き合ってるみたいだったって言ったら、
気分悪くさせるかもだけど……
スカイ:ううん。なに?
〇〇:付き合うってなっても、
私も実際どうすればいいか
少し戸惑ったの。
スカイ:うん。
〇〇:もちろん、みんなとは
連絡はとってないんだけど、
普通に気になることがあったら
聞いてもいいかな?
ほら、編集してると面白い場面とかあって、
そのことを話題にしてもいいのかな?って
思って。
スカイ:(笑)。そんなこと?(笑)
別にいいけど。
〇〇:そっか(^^)
あとさ、みんなは元気にしてるの?
…聞いても…いい?
スカイ:うん。ヒョン達は元気だよ。
ただ、誰一人〇〇に連絡入れてないのは
正直ビックリしてる。
〇〇:うん。
スカイ:寂しい?(笑)
〇〇:ううん。スカイいるから、寂しくないよ。
薄情にみえる?
スカイ:見えないよ。でも、僕が彼氏じゃなかったらと考えると複雑(笑)
〇〇:そうだよね。。。
スカイは私の手を取り
優しく言った。
スカイ:少しずつ、ヒョン達とも話せるようにしていくから。。。
〇〇:別にいいよ?
スカイ:そう?(笑)なら、会わせない(笑)
〇〇:うん。いいよ。
あ〜、でも私は嫉妬しちゃうな、
最近。
スカイ:何が?
〇〇:音楽番組とかで、女性アイドルとか
近くにいたり、You Tubeでヨントンの動画とかおすすめに出てきちゃうと、
なんか、こう、、、、、
良く分からない感情になる。
スカイ:大丈夫だよ。気にしないで。
僕は〇〇の元にどうせ帰ってくるでしょ?
そう言い、頭を撫でてくれた。
〇〇:うん。だけど、、、
もっとスカイの好きになりたい。
スカイ:そのままでいて。
〇〇:うん……。
(本当はリュヲンちゃんとの事を聞きたかった。)
けれど、変なプライドが邪魔をする。
動画サイトで流れてくる、
リュヲンちゃんとスカイのloveサインや
お揃いと思われるアクセとか、
色々見てしまってる自分がいる。
そんなもの、今まで目に入らなかったのに。。。
(本当なの?)
でも、きっと
目の前のスカイが本当なんだよね?
(あ〜、私、
凄く彼のこと好きだ。)
私の困った顔に、
満面の笑みで返すその瞳に
また何度も恋をするのだろう。
つづく
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