Popcorn♡1 プロローグ
あの日、彼に出会わなかったら
私の人生はどんなだったのだろう。
そう考えてしまうほど、
彼と私の物語は、
濃密で輝かしいものだ。
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あんなにラブだった
恋人と別れた。
と、言って親友の〇〇から
連絡をもらった。
正直、結婚すると思っていた。
衝撃だった。
あんなに相思相愛に
見える恋人同士でも、
別れを選ぶ時があるんだな。
そう思った。
それと、やっぱり
彼氏出来なくて平気かも。
気持ちの浮き沈みないし、
気楽だし。
そう思いながら、
推しのプレイリストを
聴く。
耳から脳内に響く
その世界は私を自由にしたり、
悲しくしたり、様々な感情にしてくれる。
うん。
私はこれで充分。
〇〇を励ますのを兼ねて
韓国旅行に誘った。
いつもはインドアな〇〇が、
珍しく一緒に行ってくれることになった。
そこで、私達は出会ったよね。
推しに会えるかも♡と思い、
下心全開で向かったクラブ。
〇〇が怪しい人に話しかけられて
いるのをみて、助けに行ったら、
推しグループではなかったが、
アイドルだった。
lunaというアイドルグループの
スカイだった。
スカイは私達を打ち上げ会場に
案内してくれた。
そこで、アルマとキラとラビ
(スカイと同じアイドルグループlunaの
メンバー)と挨拶して会話をした。
私はキラと好きな音楽のジャンルが
一緒で盛り上がった。
ねぇ、このときから
私達は始まっていたのかな?
日本に帰国してからも、
キラは頻繁に連絡をくれた。
私は元々クラブが好きだから、
旅行に行ったら本国のクラブに行くし、
日本でも友達(韓国好き)とクラブに行く。
(電話での会話)
キラ:またクラブにいるの?
ヒナ:うん。
キラは私がクラブに行くことを
嫌う。
ヒナ:そっちだって、クラブ行ってるじゃん。
目撃情報あるんだから。
キラ:またそれ?いい加減、そうゆう友達と
付き合うの辞めなよ。
ヒナ:なんで?嫌だけど。
そして、私の友達関係まで口出しをする。
付き合ってるわけじゃないのに、
突っ込んでくる態度にムカつく。
毎回、この話題で喧嘩をしてしまう。
私は何を求めているんだろう。
口出ししてほしくないのか、
それとも、このモヤモヤする関係を
ハッキリさせたいのか……。
数日後には彼等が日本公演に来る。
キラからは日本の担当マネージャーが
いる待ち合わせ場所までに来てほしいと
連絡があった。
少しだけ浮き足立つ気持ちに、
無理矢理重りをつける。
(ただ、アイドルに呼ばれて
嬉しいだけ。それだけだよ。)
(推しだったら、もっと最高なはず!!)
そうして待ち合わせ場所に
来た車に乗り込み、
来日したキラを迎えに行く。
久しぶりに会えた
キラの笑顔に
先程の感情が見事に粉砕された。
つづく
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