気になるあの子4/5
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※ヒョンとの兼ね合いが難しい為、
表現がおかしくなる場合がありますm(__)m
あれから彼女を探し続けている。
わかった事は彼とアルマと映っている、
彼女の外見だけだった。
しかも数年前の。
それ以外、情報がない…。
でも、こんなに情報が出てこないなんて
珍しいなと思った。
ヒナに聞いても、話を逸らされるだけだった。
だから、余計に怪しかった。
ジュンスさんが。
彼等の日本語訳を担当してたのを噂で聞いた。
ジュンスさんと連絡はとっていた。
いや…今もとってるから、情報がないのか?
仕事やレッスンがない日はネットサーフィをしてSNS周りをした。
彼女を探し出したかった。
すると突然、彼から電話が鳴る。
そろそろかな、と思っていた。
スカイ:ハァ…ハァ…ゥウッッ。。。
リュヲン:今どこ!?
すぐ分かった。
いつもの、軽くパニックになっている呼吸だ。
スカイ:…ハァ…家の…前に…いる…ハァ……
急いで外へ出た。
車の中で苦しそうにしている彼と目が合う。
車の中へ飛び込んで、彼の耳を塞ぐ。
リュヲン:大丈夫。大丈夫だから。
何も心配いらないよ。私がいるんだから。
私は何処へも行かないよ。
スカイ:わ゛ぁ゛ぁ゛ぁあああ゛ぁ゛!!!
酷い叫び声と共に、一気に涙を流す彼を見ていると、可哀想になる。
(どうして、彼が苦しまなきゃいけないの?)
大丈夫だよ。と、言い続けた。
彼は突然フッと力が抜け、
気絶したように私に寄りかかってきた。
しばらく、そのままにしていると、
目が覚めた彼が言う。
通常通りの彼だ。
スカイ:ありがとう…。
リュヲンにしかこんな姿みせれないや(笑)
情けなくて、ごめん。。。
リュヲン:頑張ってる証拠でしょ。
私もなるから、対処方法がわかるだけだよ。
頑張っている人にしか分からないの。
これは。
私達偉いね。
スカイ:………(笑)。
もっと、頑張らなきゃな〜。
リュヲン:無理しないで。
今回のカムバ完璧だよ。凄いよ。
スカイ:そう?
リュヲン:うん。
私も負けないよ!
スカイ:言うねぇ〜(笑)
じゃあ、ありがとう。
リュヲン:うん、ファイテン!
彼の車が見えなくなるまで、見送る。
彼はカムバがあると大体発作が起こるようになっていた。
忙しさとストレスには慣れてるはずだけど、
発作が起こった時期を考えると彼女の存在だろう。
彼女がいなくなって、所在が分からなくなってから、このカムバの期間に頑張って成績を残して自分の存在をアピールするしかないと考えているのが痛いほど分かる。
彼女はこの事、分かってるのかな。
いや、知ってるのは私だけでいい。
だけど、あと何回彼は頼ってくれるかな…。
これの落ち着け方は、案外簡単なんだよ?
私は頼る人がいなかったから、すぐできたよ。
そう思いながら家に帰り、今日の彼を忘れないようにリリックノートに、記す。
自分の感情と共に。
そして、これが彼の発作の最後だった。
何かが変わった空気を感じた。
仕事で訪れた遊園地の駐車場で
彼を見つけ、走って近づく。
リュヲン:わぁ!久しぶり!
スカイ:久しぶり。
そう言い、私に微笑む彼を見て
変化を確信した。
(あ、自分で対処方法みつけちゃったのかな。
…………寂しくなるな…。
今日は少し我が儘言っちゃおうかな?)
リュヲン:スカイも行こうよ〜!
スカイ:もう行ってきたよ。楽しんできな~リュヲン:え〜、最近連絡くれなくなって寂しいよ?忙しいの?今日はこれからオフなんでしょ?
スカイ:今日はずっとオフだったよ〜リュヲン:え!?連絡してよ!
じやあ、遊べるじゃん!行こう✨
(私は仕事だけど!(笑))
久しぶりに会う彼との会話が、
スムーズで楽しかった。
(ドクン!)
心臓が今までにないくらい、
大きく動いた。
(今、スカイの後ろを通り過ぎて行った子…)
スカイはその子の後姿を追って見ている。
スカイ:じゃ、僕もみんなと…!?
リュヲン:行かせないよ♪
手を掴んでスカイに笑顔を向ける。
リュヲン:彼女、戻ってきたんだね?
スカイ:え!?
リュヲン:分かってるよ…。スカイの好きな人のことくらい。私を誰だと思ってるの?
スカイ:うん…。リュヲンには本当に迷惑かけちゃって、ごめんね。
リュヲン:じゃあ、遊ぼ?
スカイ:………
スカイが困っていると、車が発信した。
スカイは焦っていた。
車の中からの彼女と目が合った。
冷たく感じる視線。
それは彼女が可愛いというより、
美人だからだろうか。
それとも敵意なのだろうか。
遠目の写真しか知らなかったから、
実際見て驚いた。
韓国に憧れる日本の子な感じだと思っていたが、全く違った。
日本の綺麗な人だった。
立体的な顔立ちはスッピンでも凛としていた。
その不思議な雰囲気は思わず、見てしまう。
彼女がスカイをここまで変えさせる理由が、
何となく分かった。
全てを作ってきた私には、あの雰囲気は出せない。。。
ラビが彼女の後ろから、私達を覗く。
私は嫌らしい程に、スカイの腕に抱きついて
さよならの挨拶をした。
スカイ:待ってくださ〜い!!!
彼女を見ると、ラビとの距離に顔を赤らめていた。
(………酷い。)
だが、スカイを見るとあり得ないくらい焦っていた。
まるで、彼に興味を持った時のようだった。
焦っているのに、目はキラキラと輝いていた。
私にはその光見せてくれないね。
いつも、彼の瞳に映る私はハッキリと自分の顔が見えるほど輝きがないのに…。
彼女はそんなスカイを知らない。
彼に愛される事がどんだけ特別か
理解もしていない。
だけど、そんな彼女がいとも簡単に、
発作を出さなくしてくれる。
目の輝きを取り戻してくれる。
澄ました様に見える彼の必死な姿を見せてくれる。
……………そんな彼が、私は好きなんだ。
彼女にしか作れない彼を、私は好きになってしまったんだ。。。
つづく
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