#030 リフレッシュ
〇〇:やめてよ…
そう言い、ジョイと距離を置く。
ジョイ:やめたくないな〜。
だけど、一緒に寝てくれるなら
諦めてもいいよ?
〇〇:嫌だよ。もう、帰って?
罪悪感なのか、
それとも高揚感なのか、
胸元がいつもより、
熱く激しい動きをしている。
ジョイ:明日一緒に出かけるし、
泊まっていきたいな〜。
〇〇:困るよ〜…。
ジョイ:困ってみて?
今一緒にいる僕と、スカイどっちがいい?
〇〇:(笑)。スカイだよ(笑)
ジョイはその言葉を聞くと、
ベッドに飛び込み悶えるように悔しがった。
ジョイ:も゛〜。うわぁ〜〜ぁああ(泣)
〇〇:(笑)
笑う私を確認したのか、
嬉しそうなキラキラした顔でまた
言ってくる。
ジョイ:じゃあ、もうこのままここで寝よう〜。
〇〇:(溜息〜)
ジョイ:ほら、〇〇ももう寝よう?
ベッドから私の手首を掴み、
強い力でベッドに引き寄せる。
ジョイ:今まで頑張ってお疲れ様。
今日はゆっくり寝ようね。
このまま……本当に…すき…
私が力に負けて、
ベッドに横になってしまった瞬間に
ジョイは眠りについた。
その様子に嘘かと思い、
ジョイの顔の前で「わっ!」と叫んでみたり、
空気を送ったりしたが、全然起きなかった。
けれど、手首を掴んだ手は力強かった。
身動きができなくなって、
仕方なく降参しようと私も眠りの体制になった。
〜
〜
〜
そうして、そのまま朝になっていた。
ジョイはぐっすりと眠っていた。
朝の頭の冴えた状態で、
考えてみれば、ジョイの方が忙しいよねと思った。
(なのに、私に対してお疲れ様って(笑))
昨日の必死なジョイを思い出しながら、
寝顔を見つめる。
カーテンから薄っすらと注がれる
光がお似合いなその姿を、
素直に可愛いと思った。
フワッとする髪を撫でながら、
小さな声で言った。
〇〇:お疲れ様。ゆっくり休んでね。
ジョイ:……………フフフフフ
〇〇:!?
ジョイ:おはよ〜
ゆっくりと薄目を開けながら、
ジョイは起きた。
〇〇:お、おはよう!まだ寝てていいよ?
疲れてるんじゃない?
ジョイ:う゛〜ん゛(伸びをしながら)、
大丈夫だよ。
今日買い物楽しみ〜。
〇〇:そう?じゃあ、朝食食べる?
作ってくるね。
ジョイ:あ!〇〇が好きそうなパン屋さんあるんだ!そこ寄って行こうよ!
〇〇:ほ〜、うん、行こうか!
そして、私達は出かける準備をし、
外出した。
ジョイが紹介してくれたパン屋さんは
本当に私好みで毎週、いや毎日来たいと思ったほどだった。
ジョイ:他にも色んな好きそうなお店あるよ〜、今度行こう!
〇〇:え!教えて?気になる〜。
ジョイ:しかし、食欲が案外あって良かった。
〇〇:え?あ、ごめん食べ過ぎ?(笑)
ジョイ:いやいや違くて!痩せた気がするから食べてないのかなって思って。
〇〇:あ〜、うん。あんまり食べてなかった。
でも、ここのパンは最高だよ❀
ジョイ:よかった:-)
それから、インテリア等を見に行ったりした。
ここ最近仕事が忙しかったのもあるが、
外に出かけるのも何だか億劫だったから、
良いリフレッシュになった。
ジョイ:また出かけよう。
あ、てか今度の休みはいつ?
〇〇:ん〜、分からない。
ジョイ:またまた〜(笑)
〇〇:(笑)今日はありがとう。
本当に良い事ばかりだった!
ジョイ:よかった。
次はね、もう考えてるよ?
アクセのデザインのイメージが湧くところだよ!
〇〇:なに?気になる〜!
ジョイ:休みが分かったら、連絡してね。
〇〇:はーい。
そして、ジョイとの休日が終わり
家に帰った。
〜数時間後〜
ジョイから電話が来た。
〇〇:どうしたの?
ジョイ:忘れ物しちゃったみたいで
取りに来たの。
〇〇:何?届けに行くよ?
ジョイ:ううん、大丈夫。
今もう家の前にいるから、開けて?
オートロックを開けてジョイを家にあげた。
ジョイ:はい、これ。プレゼント🎁
〇〇:え!?これさっきの…。
ジョイがプレゼントと言って渡してきたものは
先程、インテリアを見ていた時に迷って結局買わなかった可愛いキャンドルだった。
〇〇:いいの?
ジョイ:うん(^^)
〇〇:わ〜、ありがとう!
ジョイ:………ねぇ、今日も泊まっていい?
〇〇:忘れ物とりに来たんじゃないの?(笑)
と、ジョイのやけに多い荷物を見て言った。
ジョイ:僕が荷物取りに行ってきた(笑)
忘れ物は口実です。ゴメンナサイ。
〇〇:まったく…。。。
ジョイ:また昨日みたいに眠れたら、
体が凄く軽くなる気がして!
お願い!
〇〇:そんなに私のベッド良い(笑)?
ジョイの家のベッドの方が寝心地よさそうだけど!
ジョイ:ここのベッドがいいの〜。
そう言い、ジョイはベッドにダイブして
横になった。
すると、途端に眠そうな表情をした。
〇〇:疲れてるのに、色々と付き合ってもらってありがとうね。
ジョイ:ううん、僕も楽しかったから。
久しぶりに〇〇と出かけられて。
〇〇:そう。
ジョイ:あいつを忘れるくらい、〇〇にとって良い日々を送れるように努力したいから。
遠慮なく言ってね。
〇〇:そこまでしてくれなくていいよ。
ジョイ:僕がしたいんだ。
それで、こうして幸せに眠りにつければ本当にさいこう…………zzz
〇〇:(え?寝た?)
両手でパチンと音を立てても寝ていた。
そんなに私はすぐ眠らせる能力があるのかと不思議に思ったが、きっと疲れているのに無理をして今日付き合ってくれたんだなと思った。
寝顔を見ながら、昔を思い出す。
何でもお姫様扱いしてくれたジョイは変わらずにまたここにいる。
残酷な言葉を言ったほうがいいのか。
それとも、嫌われるように努力するのか。
このままじゃきっと、深い傷を負わせてしまうから。
つづく
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