#029 距離の保ち方
携帯を確認すると
ジョイからだった。
〇〇:もしもし?
ジョイ:やぁ、そこで何してるの?(笑)
驚きながら振り向くと、
ジョイが笑いながら
心配そうに近付いてきた。
ジョイ:1人で夜に公園で、危ないよ?
今度から僕を呼んで?
お酒ならいくらでも付き合うよ!
〇〇:うん、ありがと〜。
ジョイ:じゃあ、何処か移動しようか?
てか、ここで本当に何してたの!?
〇〇:今日まで自分頑張ったな〜って、褒めてたの(笑)hahaha
明日から久しぶりに連休だし、テンションあがって早く自由を味わいたかっただけなんだ。
ジョイ:そっか。そうだね、頑張ってるよね。
頑張りすぎて、つかまらないもんね!
〇〇:hahaha:-D
ジョイ:う〜ん、じゃあお祝いしよっ!
タクシー呼ぶね!
〇〇:え!?あ、いいの!いいの!
お祝いとか!そんな大げさな感じじゃないし!
ジョイ:いいじゃん!
〇〇:うん…いいんだけど…。
ジョイ:あ、そっか…。誰か呼ぼうか?
ヒナちゃん?
ラン?ルカ?ゆうこさん?
〇〇:今みんな時間あるかな?
ジョイ:とりあえず、みんな誘ってみようかな。
〇〇:うん!ありがとう。
それから、ジョイとバーに移動して
みんなからの連絡を待った。
ヒナは案の定、休むと言い、
ランさん、ゆうこさんは
用事&仕事で行けないと連絡が来た。
ジョイ:新しい生活はどう?
〇〇:楽しいよ!引っ越しの日
手伝ってくれてありがとうね。
ジョイ:どういたしまして。
そういえば、足りないって言ってた
家具とかは買えたの?
〇〇:ううん。そのまま過ごしてる(笑)
時間がなくて。
ジョイ:そうなんだ。
あ!〇〇のショップ可愛いね。
僕、沢山買ったよ!
〇〇:え!?買ってくれたの!?
言ってよ〜。お世話になってるんだから、
プレゼントするのに。
ジョイ:連絡つかないのに(笑)?
〇〇:う゛っっ。
ゴクゴクゴク(お酒を無理矢理入れる)
ジョイ:てか、結構色んな場面で着けてるのに
気付いてくれないの?
編集の時、スカイばっかり見てるんでしょ(笑)?
〇〇:ぅ゛ぅ゛う゛っっ。
ゴクゴクゴク(お酒を無理矢理入れる)
ジョイ:なんで、別れたの?
〇〇:ゲボゲボっっ。
ゴクゴクゴク(お酒を無理矢理入れる)
ジョイ:大丈夫?
ごめん、イジメすぎた(笑)
〇〇:も〜、やめてよ〜(^o^;)
いたいとこつくなぁ〜。
楽しく飲みた〜い。
あ、でも買ってくれたの
本当にありがとう。
ジョイ:ごめん、ごめん(笑)
うん、ただ欲しかっただけだから。
ルカ:はぁ〜い!お待たせ!
…あれ?お邪魔だった?
〇〇:全然だよ!久しぶり!
ルカ:久しぶり!
全然レッスンしてくれなくなって、
困るよ!
〇〇:だって、もう結構話せるし
大丈夫かなって。
ルカ:だめだめ。
やっぱまだ難しくて。
もっと日本のニュアンス的なのを
学びたい。
〇〇:意欲的だね〜。
分かった。スケジュール組むね!
ルカ:先生ありがとう!
〇〇:も〜先生呼び、本当にやめて(笑)
あー、ヒナと連絡とってるでしょ!?
ルカ:うん(^^)v
ヒナちゃんって本当に可愛くない!?
良い子すぎない!?
〇〇:そうだよ!?だから、泣かせたり
困らせたら許さないからね!?
ルカ:こわ〜い。
〇〇:本気だからね!
ルカ:僕の友達のジョイも
泣かせたら許さないからね!
ジョイ:まぁまぁ、今日はさ、
〇〇の仕事の一段落的なお祝いだから…(笑)
ルカ:は〜い。先生、お疲れ様です!
(かんぱ〜い)
〇〇:だ・か・ら(笑)!
それから、たわいもない
話をして時間が過ぎた。
久しぶりに外で
呑めて良い気分転換になった。
帰り道、タクシーを拾おうとすると、
ルカが言った。
ルカ:あ、僕一緒に帰るね?
〇〇:え?
ルカ:ヒナちゃんにさっき連絡したら、
家来ていいって。
〇〇:…………ルカ、
私を使ったね?
ルカ:…うん。
ちゃんと送るって言った。
〇〇:全く…(呆れ顔)
ジョイ:お?僕も行こうかな?
〇〇:なんでそうなるの!?
ルカ:行っちゃえ♪行っちゃえ〜♪
そして、みんなで帰宅した。
帰宅すると、
ヒナが部屋から出てこなかったので
連絡をとると、頭痛がするみたいで
もう少し寝ると返信が来た。
それをルカに伝えると、
ヒナの部屋に行ってしまった。
〇〇:大丈夫かな。
ジョイ:ルカに任せよ?
〇〇:うん…。
ジョイ:明日さ、よかったら、
色々買い出しに行こうよ?
〇〇:え!?いいの?
ジョイ:うん、行こう?
〇〇:あ〜…でも…。
いいや、大丈夫。私も明日休もうかな。
ジョイ:行こうよ?
〇〇:ううん、いいや。
はぁ〜、良く呑んだし、
楽しかったし、休も〜!
ジョイも送ってくれてありがとう!
ジョイ:まだ、帰らないよ?
飲み直そう?
〇〇:ううん。ヒナ具合悪いし、
静かにしなきゃ。
ジョイ:じゃあ、〇〇の部屋行こう?
〇〇:帰ろう?
ジョイ:う〜ん、帰らない。
帰りたくない、ごめんね。
ねぇ、スカイとの話を聞かせてよ?
辛い?
〇〇:辛くないよ?
ジョイ:そうなんだ。
じゃ、こちらへどうぞ。
〇〇:そこ私の部屋なんだけど?(笑)
ジョイ:いいじゃん、ゆっくりしよう?
何もしないから。
気軽に相談してよ?
〇〇:………。
ジョイ:それとも、スカイが好きなのに
僕と変な事考えてるの?(笑)
〇〇:ちがうけど!もう…わかったよ。
仕方なく、
部屋でジョイと飲み直すことにした。
正直、久しぶりに
外で呑んで笑って
楽しい時間が惜しかった。
ジョイと乾杯をし、
編集予定の動画の事や、
流行りのドラマの話をした。
ジョイ:スカイは流行りに敏感だから
良く教えてもらった?
〇〇:うん。凄いよね、あの探求心。
ジョイ:ほんとに。
〇〇:…実はさ、今日スカイ見かけたんだよね。
ジョイ:知ってる。公園ででしょ(笑)?
〇〇:え!?気付いてたの!?
ジョイ:うん、僕もその車乗ってたから。
〇〇:あ〜、そうだったんだ。
…リュヲンちゃんいたね?
ジョイ:いたね〜。ショックだった?
〇〇:少しだけ。
ジョイ:少し?
〇〇:かなり。
はぁ〜、何で別れちゃったんだろ…。
我慢すれば良かったのかな。
会いたい…。
ジョイ:我慢しなくて良かったんだよ。
…ねぇ?僕がその気持ち埋めてあげられないかな?
〇〇:駄目だよ。
スカイはそれが嫌だったんだから。
今こうしてるのもきっと嫌われる。
ジョイ:じゃあ、嫌われちゃいなよ?
僕は好きだよ?
だから、僕にチャンスをちょうだい?
いつも、冗談っぽく笑いながら
話すジョイはそこにいなかった。
真剣に言うから、
やっぱり部屋に入れた事を後悔した。
ジョイ:〇〇が寂しい時だけで
いいから、僕を頼って?ね?
駄目だったら、言ってね?
ジョイとの距離が縮まる。
反射的にジョイを押さえ、
距離を保つ。
これ以上近づけないように。
ジョイ:もっと強く抵抗しなきゃ。
駄目なんて思わないよ?
ジョイがぐっと近づき、
唇を奪っていく。
なんでこんなに、
ドキドキしてるんだろう、私。
この気持ちは
罪悪感?
背徳感?
それとも、、、
気持ちが変わったの?
つづく
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