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#042 再会

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#042 再会

 

 

 

集合場所の会議室に着くと
ジュンスさんが書類等を準備していたので、
私も手伝った。
  
 
   
〇〇:他にやる事ありますか?

ジュンス:では、カフェで飲み物の注文を
お願いします。
こちら、メンバーとスタッフの飲み物リストです。
あと、ひまりさんの好む飲み物と〇〇さんの飲み物もお願いします。

〇〇:わかりました!
 
 
 
 
  
  
カフェへ行き、飲み物を注文し終えたところに
ランさんが話しかけてきた。
ランさんの隣には知り合いと思われる数人がいた。
  
  
 
ラン:〇〇ちゃん!ラビ待ってるの?
今日は他の人?

〇〇:今日は仕事で事務所まで来ました。

ラン:そうなんだ。本当にスタッフなんだ。

鈴木:オンニ〜、この方は誰ですか?

ラン:ラビ達のスタッフだよ。

鈴木:そうなんですね。だから最近見かけるんですね。
鈴木です。宜しくお願いします。

〇〇:宜しくお願いします。
(アルマの事好きな練習生だよね?この子…)
  
 
 
 
内心ヒヤヒヤしながら、
その場を後にしようとした。
  
  
すると、ランさんに腕を掴まれた。
  
 
  
ラン:事務所行くんでしょ?
私達も行くから一緒に行こう?
荷物も多そうだし持つよ。
  
  
〇〇:はい。ありがとうございます。
(少し怖いけど、、良い人なのかな…?)
  
 
 
  
そして、カフェで注文した商品を
手分けして持ってもらい、
事務所へ一緒に行くことになった。
  
  
 
事務所まではすぐだったので、
ラビの事で責められたりとかは無く、
無事に会議室に着いた。
  
  
 
会議室の扉を開けると、
アルマとキラとジョイが既に到着していて、
席に着いていた。
  
  
 
数人で飲み物を運ぶ姿をみて、
ビックリしていた。
 
  
  
アルマ:なんだ!?
今日は何かあるのか!?

〇〇:飲み物運ぶのを皆さんが、
手伝ってくれました。
ありがとうございます。

ラン:いえいえ。
あ、ジョイ久しぶり〜。
後で話したい事あるんだけど、
いいかな?

ジョイ:久しぶり〜。
ん?なにぃ?
今でも大丈夫だよ?

ラン:…後ででいいかな?

ジョイ:分かった〜。
 
  
  
  
  
鈴木:アルマオッパ!今日は練習来ますか!?

アルマ:今日は行かないよ。練習ファイテン!

鈴木:そうですか…。分かりました!
ありがとうございます!
  
  
それぞれの会話が聞こえる中、
飲み物を机に置いて会議の準備をした。
 
 
 
そうしてるうちに、
スカイとラビも会議室へ到着した。
  
  
密集しはじめた会議室をみて
ジュンスさんが言った。
  

  
ジュンス:そろそろ会議が始まるので、
関係ない人は出てって下さい。
 
 
 
そして、手伝ってくれた方達は
会議室を出ていった。
 
 
 
  
ひまりもほどなくして到着したので、
会議が始まった。
  
  
会議は、いつもとは違うメンバーの雰囲気に
緊張してしまった。
  
 
それに気付いたのか、ひまりが話しかけてくれた。
 
 
ひまり:大丈夫か?通訳分かりやすいよ。
ありがとう。真剣に音楽の話しが出来て
楽しいよ(^^)
 
 
  
その言葉に、少しだけ自信がついて、
この場にいていいんだと思った。
 
  
  
  
 
 
〜会議終了〜
  
  
  
事務所ビルのバルコニーに出て、
外の空気を吸い、頭をリセットしながら、
自分の未熟さを痛感した。
 
 
  
それと同時に
音楽1つ作り上げるのに、
こんなに色んな計画や意見交換が
事前にされていると知り、
みんなを尊敬した。
 
 
 
 
  
アルマ:お疲れ様(^^)

〇〇:アルマもお疲れ様。

アルマ:色々勉強してきたんだね?

〇〇:…変だったかな?

アルマ:ううん。音楽の専門用語が
〇〇の口から出てきて少しビックリした(笑)
あ、これ勉強したなって思った!

〇〇:ははは〜。恥ずかしい。
バレちゃった(笑)でも勉強してきて良かった。
なるべく、言語での思い違いは
無くしたいと思ってたから。

ひまり:分かりやすかったわ~

アルマ、〇〇:ひゃゃあああ゛!!!!!!

〇〇:ッッッびっくりしたぁ!!!
ひまりいつからいたの?

ひまり:最初から。お前がアクビしながら
バルコニーに出てきて、落ち込んだり、
妙に自信もったり、百面相してるの見てたわ。

〇〇:もっと恥ずかしいぃぃ(笑)

アルマ:ははは😂〇〇らしいな!

〇〇:やめて!?(笑)
  
 
 
  
そんなやりとりをしていると、
他のメンバーも来て、
みんなでご飯を食べに行くことになった。
 
 
  
ご飯やさんに着き、 
軽くひまりとメンバーは改めて挨拶をした、
宴会みたいな感じになった。
 
 
   
先程から少し気になるのが、
ラビだった。
 
 
明らかに、元気がない雰囲気だった。
  
 
 

会議の時はそんな風な素振りは見せなかったので、
昨日のことは大丈夫だったのかなと
思ったが、違かった。。。
 
 
だが、今心配しても、
また同じ事の繰り返しになってしまうと思い、
気付かないフリをした。
 
 
メンバーも元気が無いことは
あえて、触れていない雰囲気だった。
 
 
 
そんな事を考えていると、
ジョイが話しかけてきた。
 
  
 
 
ジョイ:〇〇、ランと仲良いの?

〇〇:この前、アルマとスカイと
美容室行った時にランさんがいて、
知り合いになったよ。

ジョイ:そうなんだ。ランと何か話したりした?

〇〇:ん〜、、、少しだけ。
(ラビとのことを言った方がいいのか?)

ジョイ:そっか。
 
 
 

ジョイはそう言い、ラビの方を見た。
2人は目を合わせて、目で会話をしているようだった。
 
 
 
 
ジョイ:…後でランと話しに行こうと思うんだけど、、、
〇〇も一緒に来てくれない?

〇〇:え?何で?嫌だ。

ジョイ:そうか〜。………でも、お願い!🙏
 
〇〇:…わかった。
 
 

凄く念が強いお願いをされたので、
仕方なく承諾した。
  
  
そして、ランさんと会うために、
ジョイと宴会を後にした。
 
 
 
 
 
 
 
 
待ち合わせ場所だと言う、
お洒落なバーに入ると
ランさんが既に到着していた。
 
 
 

ラン:ジョイ!〇〇ちゃんも来たの?

ジョイ:僕がお願いして来てもらったんだ。

ラン:そうなんだ。

ジョイ:それで、話しってラビの事だよね?

ラン:…うん。そうなんだけど…。。。
 
  
チラッと私を見て、ランさんは
言葉をつまらせた。
 
 
〇〇:やっぱり…私、お邪魔じゃないかな。。。

ジョイ:お願い、ここにいて?
 
 
そう言い、ジョイは姿勢を正して
深々とお辞儀をした。
 
 
 

ジョイ:…ラン、色々とごめんなさい。
 
 
  
突然、ジョイが謝ったので、
ランさんはビックリしていた。
 
 
私も何が起きたのか分からず、
呆然とした。
 
 
  
ラン:…急になに?
 
ジョイ:前まではよくさ、ラビと3人で遊んでたよね。
それが急に無くなったのは、僕のせいなんだ。

ラン:……

ジョイ:ランの気持ちは知ってたよ。
ラビが好きなこと。
僕は、ランが好きだったんだ。

ラン:!!!

ジョイ:だから、ラビにお願いして、
ランを誘って3人で遊ばせてもらってたんだ。

ラン:…そうだったんだ…。

ジョイ:ランにも、ラビにも、悪い事をしたと思ってる…。
本当にごめん…。。。

ラン:…うん。私もラビが私の事
好きじゃない事くらい分かってたよ。
ただ、そうじゃなくても、
居心地が良い3人組って思ってたけど、、、
ジョイが……。そうだったんだね。
気付いてあげられなくて、ごめんなさい。

ジョイ:いいんだ。
僕もほら、色々遊んでたでしょ(笑)
その度に心配して、ランが怒ってくれるのが
嬉しくて。

ラン:そう……。

ジョイ:だけどね、僕は今ランじゃない人が
好きになったんだ。

ラン:そう……。それって、〇〇ちゃん?

ジョイ:うん。

ラン:ラビも好きだってよ?
〇〇ちゃんをここへ連れてきて、
どうするつもりなの?

ジョイ:ラビの事勘違いしてそうだったし、
僕の事も分かってほしかったから。
それと、ランの事も分かってほしかった。
ランは何も悪くないし、僕が巻き込んだんだ。
きっと、3人で遊んでる事も噂になって、
大変だったよね。
それも1人で解決して、
僕らには何も相談しないで、
いつも楽しく過ごしてくれて。

ラン:普通に楽しかったよ?
でも、、、三角関係だったんだね。。。

ジョイ:僕も楽しかった。
変な期待をさせる誘い方をして
ごめんね。

ラン:ううん。私も自分の恋愛に夢中で
気づかなかった。ごめん。
あと、〇〇ちゃん、
ラビとは本当に何もないの。
私が一方的に、いつも好きだったの…。

〇〇:…そうですか。

ラン:はは(笑)
〇〇ちゃんは、これから大変だね?
好きな人はいるの?

〇〇:いえ…。

ラン:そっか…。
 
ジョイ:じゃあラン、時間作ってくれてありがとう。

ラン:ううん。私がラビについて話したい事
あったんだけど、もう、それも少し
落ち着いてからにするよ(^^)

ジョイ:うん…。じゃあ、僕達は行くね。

ラン:うん。
 
 
そして、ジョイと私はバーを後にした。
 
 

暗い夜道をジョイと無言で
しばらく歩いた。
 
 

それから、ジョイは少し
震えた声で話し始めた。
 
 
 
 
 
ジョイ:最低でしょ。
ラビとラン振り回して。

〇〇:…

ジョイ:最後は〇〇を好きになって…
 
 
そう言って、ジョイは俯いた。
 
 
 
 
私はどうすれば良いのか、
全く分からなかった。
 
 
 
 
でも、きっとジョイが好きになってくれたから、
今の私がいる気がする。
  
 
 

 
それは、本当に感謝しているし、
ジョイからの特別な優しさも理解している。
 
 
 
 
〇〇:…ジョイは私を韓国まで連れてきてくれたよね?
沢山手伝ってくれたよね。ありがとう。
今日もジョイにとってのケジメみたいなもので、
私を一緒に連れてってくれたんだよね。
 
 
 
ジョイは顔をあげて私の方をみた。
 
 
〇〇:…でも、私はまだ好きな人が分からない。。。
1番最低なのは、私だよ。
みんなを振り回してる。。。

ジョイ:そんな事ないよ?
みんな勝手に好きになって、
〇〇を振り回してるんだよ。
僕もその中の1人だよ。
だから、今僕を拒否するのは辞めてね?
これからだよ?
僕はもう〇〇しか見えないんだ。
 
 
 
ジョイは私に近づき、
頬に優しく手を触れて言った。
 
 
 
 
ジョイ:正直、最初は遊びで近づいた。
ラビが好きな子はランのライバルだから、
潰そうとも考えた。
だけど、そう思って見ているうちに、
〇〇が可愛く見えてきて、惹かれていったんだ。
そして、今、こうして韓国にいて、
一緒にいる。
それだけで、嬉しくて、どうしようもないんだ。
 
 
 
ジョイは優しく私を抱き寄せた。
 
 
 
(どうしよう…)
と思いながら、
ジョイに抱きしめられた。。。
 
 
 
 

ジョイ:今日これから、どうする?

〇〇:今日は帰るね。

ジョイ:帰らせないけど?

〇〇:帰るけど?

ジョイ:じゃあ、〇〇の家に行こうかな(^^)
 
 
 
 
 

断れない笑顔で言うので、
ため息をつきながら、
とりあえず話をそらそうと、
スマホの連絡をみたら、
ヒナから連絡が入っていた。
 
 
 
 

 
ヒナ:『みんな何故か私達の家に
集合してるけど…』
 
 
と、いう連絡と一緒に
メンバーがリビングでお酒を
飲んでる写真が添えてあった。
 
 
そこに、ひまりの姿は
見当たらなかった。
 
 
  
 
〇〇:……みんな家に来てるみたい(笑)

ジョイ:え!?じゃあ、僕も行こう(笑)
  
 
 
 
そして、ジョイと一緒に
家へ帰宅した。
 
 
つづく

 

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