#037 嫉妬
カフェに着くと、見覚えのある顔の人と
ジョイがこちらに気付き、手を振っていた。
ジョイ:〇〇!こっちだよ。
〇〇:ジョイ!今日はありがとうね。
はじめまして。〇〇です。宜しくお願いします。
と、見覚えのある顔の人に挨拶をした。
???:はじめまして。ルカです。
てか、日本語教えてくれる人って女の子なの!?
大丈夫!?
何か変なイザコザとかに巻き込まないでよね〜
ジョイ:大丈夫だよ。事務所の翻訳とかの仕事も
することになってるから。
〇〇:あ、私で不安とかだったら
全然変えてくれても構わないので…
ルカ:いやいや、大丈夫です。
いきなりすみません。。。
〇〇:スンセ(男性アイドルグループ)の方ですよね?
ルカ:あ、そうです。知ってるんですね?
ジョイ:どうして分かったの?
ジョイは私がルカを知っている事に、
凄く驚いていた。
実はヒナがスンセのファンで
時々話を聞いたりしていて、覚えていた。
〇〇:友達がファンなんです。
ルカ:そうなんだ!
〇〇:ワン(スンセの曲)とかよく聴きます。
ジョイ:え?
ルカ:うわ〜、ありがとう〜。友達に感謝!
〇〇:…ルカさんは何故、
日本語を学ぼうと?
ルカ:ん?日本で僕、人気だからです(笑)
〇〇:あ〜!そうなんですね(^^)
じゃあ、日本語話してくれたら、
きっと喜ばれますね!
頑張りましょうᕙ( • ‿ • )ᕗ
ルカ:はい!先生!
それから、私が用意していた
日本語の教材を渡し、
色々と説明した。
そして、スケジュールをある程度組んで
ルカとサヨナラをした。
ジョイとカフェで2人になり、
ジョイはお疲れ様!と言って
アフタヌーンティーセットを頼んでくれた。
〇〇:わぁ〜、可愛いセットだぁ!
ありがとう✨
ジョイ:いいえ(^^)
ルカも〇〇の話しを聞いて
満足そうに帰ったね!
今後も宜しくね。
宿題忘れても、大目に見てあげてね(笑)
〇〇:それは、どうかな(笑)
ジョイ:先生〜(。•́︿•̀。)
〇〇:その呼び方、恥ずかしいからヤメて(笑)
ジョイ:しかし、スンセの事よく知ってたね?
僕達の曲は、前に全然分からないって
言ってたのに。
〇〇:うん。
ジョイ:友達がファンって言ってたけど…、
ヒナちゃん?
〇〇:そうだよ。
ジョイ:そうなんだ。
はぁ〜。なんか軽く嫉妬しちゃうな〜。
〇〇:どうして?
ジョイ:だって、曲とか知ってたし、
ルカの事も知ってたでしょ?
〇〇:うん。
ジョイ:僕、初めて会った時に、
スタッフか誰かだと思われてそうだったもん!
〇〇:いやいや、それはジョイの方でしょ!
ジョイ:そうだったっけ(笑)
〇〇:フン(ب_ب)
少し不機嫌そうに、ケーキを頬張った。
その頬をジョイがつついてくる。
〇〇:ちょっと、食べづらいよ(モグモグ)
ジョイ:いいじゃん(^^)
この後、うちに来るでしょ?
荷物あるし。
〇〇:うん。荷物持って帰るね。
そして、ジョイの家へ向かった。
〜ジョイの家〜
ジョイ:お酒飲む?
〇〇:ジョイは?
ジョイ:僕、少し飲もうかなって思って。
〇〇:じゃあ、私もいただきます。
〇〇、ジョイ:かんぱ〜い
〇〇:…ねぇ、なんでさっきから、
lunaの曲流してるの?(笑)
ジョイ:覚えてもらうため(笑)
〇〇:もう、覚えてるよ!
ジョイ:じゃあ、もっと覚えて!
スンセの曲に上書きして(笑)
〇〇:なにそれ〜(笑)
ジョイ:あ゛ー!ルカ紹介するんじゃなかったぁああー!!!
急に大声を出して、ジョイが叫んだ。
〇〇:急にどうした!?
ジョイ:ん?なんかお酒飲んだら色々と
出た(笑)
〇〇:そっか(笑)
ジョイ:………ねぇ?
ジョイは私の近くに寄り、
私の髪を耳にかけるように撫でながら、言った。
ジョイ:今日、泊まっていけば?
〇〇:いえ、大丈夫です。
ジョイ:なんで?
〇〇:危険な雰囲気なので!
ジョイ:駄目なの?
〇〇:うん。
ジョイ:ラビやスカイやアルマヒョンはいいのに?
僕は嫌い?
〇〇:嫌いじゃないよ。
……てか、何で知ってるの?
ジョイ:見てたら、分かるよ。
〇〇:…。
ジョイ:……。
それでも、〇〇が好きだよ?
泊まってこう?ね?
〇〇:……ただ、お酒も入って、
やりたくなっただけじゃないの?
ジョイ:違うよ!
今日の事でも、ルカにこんなに
嫉妬しちゃうくらい、好きだよ。
〇〇:…。じゃあ、ちゃんと好きって伝えてよ。
今日じゃない、違うときに。
ジョイ:そうしたら、好きになってくれるの?
〇〇:考えるよ。
ジョイ:そうやって、みんなにも
期待もたせるんだね?
〇〇:…。
ジョイ:いいよ。別に。
嫌でも、好きにさせてあげる。
〇〇の好きな僕になるから。
だから、安心して好きになってね!
〇〇:私の好きなんて、私にも分からないよ…。
ジョイ:じゃあ、ゆっくり見つけていこう?
一緒に。。。
そう言い、ジョイはそっと、
私の唇に唇を重ねた。
それが段々激しくなり、
息が荒くなってしまう。
〇〇:んっ、…はぁ〜、…ちょっと、、、///
ジョイは唇を離し、
ジョイ:少し強引な方が好きなのかな?
〇〇:やめてよ。。。
ジョイ:……今日はここまでね。
さぁ、続き飲もう。
そして、私達はまたお酒を飲み始めた。
ジョイは今までの雰囲気を変えるかのように、
バラエティ番組を見始めた。
先程の雰囲気の余韻を
私はまだ感じでいたが、
ジョイはあっけらかんと笑っていた。
そして、次第に自分もジョイの笑顔につられて、
笑っていた。
ジョイ:さて…今日はこのまま泊まろう?
何もしないから。
この前みたいに、隣りにいてよ。
そう言うジョイは、
凄く真剣だった。
〇〇:…わかったよ。
そして、私達はベッドに横になり
話をした。
ジョイはウトウトしながら、言う。
ジョイ:今度、僕の地元に行こう?
〇〇:うん。案内してね。
ジョイ:うん。
よくね、悩んだりすると帰って、
夜景の橋をボーっとみるんだ。
〇〇:そうなんだ。
ジョイ:うん。だから、〇〇にも見せたい。
〇〇が辛かったり悩んだりしたら、
そこの夜景を見れば、きっと安らぐよ。
〇〇:うん。たのしみにしてるね。
私がそう言うと、スーっと安心したように
眠りについた。
そして、私も目を閉じた。
ブーブー(着信)
携帯の着信で目が覚めると、
アルマからだった。
〇〇:『どうしたの?』
アルマ:『今日の夜空いてる?』
〇〇:『あいてるよ』
アルマ:『じゃあ、僕の家来れるかな?』
〇〇:『分かった〜。』
アルマ:『じゃあ、またね』
〇〇:『はーい』
そして、ジョイと暫くゆっくりした朝を過ごし、
お互い仕事へ向かう準備をして、バイバイした。
つづく
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