#028 韓国旅行編2
ホテルの部屋に付き
暫く無言が続いた
ラビはずっと椅子にかけたまま
ボーっと下を向いている。
そんなラビを見ていると、
さっき自分が言ったことに
罪悪感を感じた。
〇〇:…ラビごめんね?
ラビ:…
このまま、ラビを突き離すのも可能だし、
また曖昧な関係に戻るのも可能だ。
そう思えば思うほど、自分のバカさ加減に
嫌気がさした。
そして、小さく溜息をついた。
それにラビがビクッと反応した。
〇〇:?
ラビがこちらを見ている。
まるで、子犬のように。
私達は目が合ったまま、
時が止まったように動かなかった。
しばらくの沈黙の後、
ラビがゆっくりとこちらに近づいてきた。
そして、私の手を握った。
ラビ:やっぱり〇〇がいない人生は考えられない…
〇〇:え?
ラビ:どうすれば、好きになってもらえるの?
〇〇:…私にも分からないよ…
ラビ:好きでいていい?
〇〇:…(突き離す事が出来ないよ…)
ラビは私を優しく抱き寄せた。
〇〇:…(駄目なのに…)
ラビ:いいんだよね?
〇〇:…ずっと傷つくかもしれないよ?
ラビ:それでも好きだから。
離れたくない。
〇〇:離れる日がくるかもしれないよ
ラビ:そうしなければいいよね。
そう言い、ラビは私を見た。
〇〇:…
ラビ:とりあえず、〇〇を寂しくさせない。
そして、また私を抱きしめた。
私は抱きしめ返すか分からないまま、
手を困らせた。
ラビはまた私を見て、
次はニッと笑った。
それから、重い空気を取り払うように、
普段通りの口調で、耳元で
ラビ:お風呂はいろっか?
すっかりラビのペースになっている事に
気づき、逃げるようにお風呂へ向かった。
ボーっとしながら、お風呂を終え
部屋に戻った。
部屋にはラビが好きな音楽が流れていた。
ラビが近づき、私の匂いを嗅いだ。
ラビ:ヒョンの匂い消えたね
〇〇:…
ラビ:何したい?ゲーム?
〇〇:ゲームできるの?
ラビ:できるよ?
〇〇:でも、いいよ。ラビは何したい?
ラビ:じゃあ、映画観よう!
〇〇:そうだね!
そして、お互い集中して映画を観た。
夜も遅くなり、アクビが出た。
ラビ:寝ようか。
〇〇:うん。
ラビ:お風呂入るから、先に寝ててね。
〇〇:わかった。
ラビがお風呂に行き、
私はベッドに横になりながら、
誰が好きなのかを考えていた。
考えていたら、自分がますます
分からなくなり、嫌になるので、
そのまま寝ることにした。
眠りにつく時に
〜♪
〜♪
愛してる〜♪
どーしても離れたくないんだ〜♪
鼻歌を歌いながらラビが近づいて来るのを感じた。
私はこのまま、寝てるフリをした。
♪もう君を困らせたりしないよ♪
♪僕が決めた事だ♪
♪どーなっても、好きだよ♪
歌いながら、寝ている私の隣に
座り、頬を撫でる。
♪素直な君が好きなのか♪
♪嘘がつけない君が好きなのか♪
♪嘘がわかるから好きなのか♪
そして、唇を奪われた。
どうしていいか分からないまま、
寝たフリを続けた。
ラビは勢いよく隣に寝て、
私を抱きしめた。
ラビ:起きてるでしょ?話そう?
仕方なく、目を開ける。
目の前のラビは何故かスッキリした顔をしていた。
ラビ:〇〇とヒナちゃんの出合いとか聞かせてよ。
〇〇:ん?いいよ。
ラビにヒナと仲良くなった経緯を話した後に
ラビの友達の話や、お互いの昔話で盛り上がった。
そうしてるうちに、お互い眠りについた。
目が覚めると
ラビを起こすにはまだ早い時間だったので、
時間つぶしに動画をみたりしていた。
そしたら、ジョイから
ラインが来た。
ジョイ:『今日、夕方頃ひまだったらココにこれるかな?地図』
〇〇:『okスタンプ』
それから、ラビを起こした。
ラビは仕事の準備をして、
名残惜しそうに、私を抱きしめた。
ラビ:仕事行きたくないけど、行かなかったら嫌われそうな気がするから行ってくるね。
〇〇:うん、いってらっしゃい。
ラビ:昨日は沢山〇〇の事知れた気がする。
〇〇:うん、私もラビを知れたよ。
ラビ:また、すぐ連絡するね。
〇〇:うん。
ラビ:今日は、何するの?
〇〇:少しフラフラしたら夕方からジョイと会うよ
ラビ:行かせたくないけど、気をつけて行ってくるんだよ
〇〇:うん。
ラビ:じゃあ、行ってくるね。
〇〇:うん、行ってらっしゃい!
ラビ:すぐ連絡するね。
〇〇:うん。
ラビ:何処フラフラするの?
〇〇:その辺だよ?
てか、はよ行け!!!
ラビを玄関まで押して行き、仕事へ行かせた。
そして、ホテル周辺をフラフラしながら
夕方になり、ジョイから送られてきた
場所まで移動した。
つづく
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