#027 韓国旅行編1
ピンポーン
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〇〇:ちょっと!アルマでてよ!
アルマ:今無理だよ!あ゛ー!ヤバい!
ピンポン
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ピンポン
アルマ:…あ゛ー…だめだわ…これ…
ドア開けてくるね
〇〇:うん!ありがとう!
あ゛ー!私も駄目そう😭
GAME OVERの画面に
白目を向いてのけ反ると、
ラビが座っている私の後ろにいて、
見下ろしていた。
ラビ:…
〇〇:お〜、ラビ早かったね
ラビ:ヒョンとゲームまたやってたの?
〇〇:うん!
ラビ:いつ終わるの?
〇〇:今ゲームオーバーになっちゃった〜
ラビ:じゃあ、終わりにして。出かけるよ?
アルマ:何処か行くの?
ラビ:漢江のラーメンに行きたいんですって。
ヒョンは夜ダンス練習ですよね?
アルマ:そうなんだよ。
でもまだ時間あるから、
〇〇が住む予定のマンション周辺に
行こうかなって思ってたんだけど。
ラビ:じゃあ、そこ寄ってから行こうか?
〇〇:うん!
それから、ラビの運転する車の
後ろにアルマと乗って、
キラのマンションの周辺を周った。
〇〇:個性的でオシャレな街だね!
アルマ:そうだね!
この辺は僕もゆっくり来たことなかったから、
楽しいな〜
ラビ:これが、キラヒョンのマンションね
〇〇:え!?す、すごいね!
ちょっと想像してたよりも高級だったわ…。
ラビ:そうなの?じゃあ、僕の家に住む?
アルマ:僕の家でもいいよ?
〇〇:心細いから、ヒナと住みたいな。
多分だけど、キラのマンションと
変わらないでしょ?(笑)
ラビ:想像してごらん?
〇〇:投資用だもんね。投資用じゃなくても、
芸能人だしね。
セキュリティそれなりに気を使うもんね。
アルマ:そうだね。どうしてもね。
でも、住みやすいよ、きっと。
〇〇:うん!そうだよね。
ラビ:ここのマンションはマートも中に
あるのかな?
アルマ:あ〜、分からないな〜。
〇〇、マートに行きたいって言ってたよね?
〇〇:うん。日本の食材がどのくらい
置いてあるのとか把握したいな〜って。
アルマ:コンシェルジュに
頼んでも大丈夫かもよ?
〇〇:そっか〜。
でもマートとか見るの好きだし、
自分で行きたいな〜
ラビ:ん〜、今行かせてあげたいけど、
今は一緒には行けない気がするから、
今度でも大丈夫?
〇〇:うん!大丈夫だよ!
雰囲気見れただけでも助かったよ!
ラビ:じゃあ、そろそろ漢江向かおうか。
ヒョンは途中で降ろしても大丈夫ですか?
アルマ:うん、事務所の近くで降ろして。
〇〇、街中散歩できなくてゴメンね。
今度行こうね!
〇〇:うん!ありがとう。
練習だよね?頑張ってね!
アルマ:ありがとう〜。
キラにも会うからマンションの設備詳しく
聞いておくね!
〇〇:ありがとう。
暫く車内から街中を見て、
住みやすそうな所で安心した。
ラビ:ここで大丈夫ですか?
アルマ:うん、ありがとう。
そして、アルマとお別れして
漢江へ向かった。
辺りはすっかり暗くなっていた。
ラビは車を止め、後ろの席の扉を開けた。
ラビ:ここから歩こう。
そう言い、手を差し伸べられた。
嬉しそうにニヤけるラビを見ると、
自然に手が伸びて、繋いだ。
ラビ:寒くない?
〇〇:うん、大丈夫だよ。
暫く歩くとコンビニがあり、そこへ入った。
憧れのラーメンが売っている光景を見て
テンションが上がった。
そして、ラーメンを買い、外に出て
人気のない場所で食べた。
〇〇:これが、漢江ラーメンか!
美味しい!
ラビ:美味しいね!
そして、美味しそうに食べるね!
〇〇:あんまり、見ないで(笑)
ラビ:可愛い(^^)
でも、〇〇少し太ったでしょ?
〇〇:……やっぱり、分かる?
ラビ:俺は分かったよ!
〇〇:実家帰ったら、食べ物美味しくてさ😭
ラビ:いいんじゃない?
美味しく食べるのが1番だよ!
〇〇:…いや、ダイエットするわ🙄
ラビ:しなくていいよ!
〇〇:じゃあ、太ったとか言うな!
そう言い、ラビの肩を軽く叩いた。
ラビは嬉しそうに笑っていた笑顔を、
もっと笑顔にして笑った。
じゃれてくるラビをみると、
日本に来たときに見せた、
消えそうな感じがしなくて安心した。
ラビ:ねぇ、海いかない?
〇〇:え?今から?
ラビ:うん。
〇〇:どのくらいかかるの?
ラビ:2時間くらい?
〇〇:戻るの深夜じゃん。明日の仕事は?
ラビ:9時くらいに事務所だよ
〇〇:じゃあ、今度にしよう?
目の前に川あるよ!
ラビ:海がいいな〜。
〇〇:少し休まなきゃ。
最近忙しかったんでしょ?
ラビ:行きたいな〜。
〇〇:次ね
ラビ:今の気分だな〜。
〇〇:じゃあ、もうラビとは、
今海行ったら遊ばないことにする。
ラビ:なんで?
〇〇:なんでも。
ラビ:………分かったよ。今度にするよ。
その変わり、ギューしよう?
そう言い、片眉を上げ、勝ち誇った顔で
両手を広げてきた。
〇〇:意味がわかりません。
と、言い返し、食べた物を片付け始めた。
すると、後ろから抱きしめられた。
〇〇:…おーい…
ラビ:今日ホテルに泊まっていい?
〇〇:だめー
ラビ:アルマヒョンならいいの?
〇〇:なんで?そんなことないよ?
ラビ:ヒョンのところに行かないで…
ラビの腕が次第に強くなった。
〇〇:ちょっと、それ以上すると苦しくなる!
ラビは何も言わず、強く抱きしめたままでいた。
〇〇:…わかったから!泊まってもいいから、
離して?
抱きしめられていた腕の力が少し緩まり、
戻しかけたラーメンが下がっていくのを
感じた。
安堵していると、
耳元で
ラビ:帰ったら、お風呂すぐ入らなきゃね。
ヒョンの匂いがする。
〇〇:…
ラビ:ヒョンとは付き合ってないんでしょ?
〇〇:うん…
ラビ:前の事があるから言いにくいんだけど、
〇〇はもっと自分を大切にして?
〇〇:……え?
ラビらしくない言葉に戸惑った。
ラビ:…この前は本当に衝動的でごめんなさい。
だけど、隙がありすぎるよ?
〇〇:そうだね…
ラビ:寂しいの?俺は寂しくさせないよ。
ずっと一緒にいるよ?
〇〇:うん。ありがとう。
ラビ:だから、俺だけでいいね?
〇〇:ごめんね…。アルマの匂いも…。
私、ハッキリしなきゃね?
ラビには私じゃ、辛すぎるよ。
きっと。
ラビ:辛くない…
〇〇:よく考えてみて?
ラビに辛いことしかしてないよ?
ラビ:辛くないよ?
だから、そんな事言わないで。。。
そして、気まずい雰囲気のまま、
ホテルへ戻った。
つづく
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