#015 unmatch
スカイは部屋に入ると、
みんなは?と
私だけしかいない空間に
不思議がっていた。
ヒナは酔って多分部屋に行き、
キラも一緒。
と、いうことと、
アルマは用事が出来て帰宅したと
伝えた。
スカイ:そう。じゃあ、2人きりだね。
ラッキー♪
ニコッと笑ってお酒が入った
グラスを乾杯し、飲み始める。
酔いもあるせいか、
自覚が芽生えたからなのか、
スカイをまともに見れない。
けれど、痛いほどに
視線は感じる。
スカイ:何かあったの?
〇〇:別に何も?
スカイ:アルマヒョン?
〇〇:何が?
スカイ:ジョイヒョン?
〇〇:ん?
スカイ:ラビヒョン?
〇〇:え?
スカイ:アルマヒョンだ。
何があったの?
〇〇:別に何も…?
スカイ:ふ〜ん。
ドキッとした会話があったが、
いつも通り、ドラマを見始める。
けれど、時々こちらの様子を
伺う仕草を感じた。
〇〇:なに?
スカイ:今日は色々付けてないんだね。
〇〇:家だしね。指輪とかは外した。
スカイ:そっか。新しいの欲しい?
〇〇:いらない。
スカイ:本当に?
〇〇:うん。
スカイ:わかった。
勘が鋭いとは思っていたが、
私が分かりやすいのかもと、
心の中で自省した。
スカイ:リュヲン?
突然出た名前に
ビックリして、
勢いよくスカイを見た。
スカイ:リュヲンって名前は
知ってるみたいだね?
僕との関係も……。
〇〇:………。
スカイ:話そうと思ってた。
てか、この前少しだけ話したよね。
僕はあの子にある意味、救われたんだ。
〇〇:うん。
スカイ:正直、〇〇はもう戻ってこないと
思っていた。一生会えないって思った。
〇〇:…うん。
スカイ:辛かった。本当に辛かった。
好きな歌うのさえも辛かった。
〇〇:ごめん。。。
スカイ:そんな時にリュヲンは
側にいてくれたんだ。
僕はただ、人恋しくて、
寂しさを埋めるように、
歌い続けるために、
リュヲンを利用したんだ。
〇〇:……
スカイ:最低な事をしていたことに、
この前気づいたよ。。。
〇〇:ごめんね。
私は戻ってくるべきじゃ
なかったのかもしれない。
スカイ:ううん。違うよ。
僕が〇〇を信じれなかったから。。。
だから、僕は〇〇に強く言える立場でも
何でもなかったんだよ。
いつも、僕だけを見てって我儘言って
ごめんね。
だから、焦らないで?
大丈夫だから。
〇〇:……。
何だか私達は
凄いすれ違いをしている
感じがした。
何故、スカイはこんなに
優しいのか?
いや、前から優しさはあったけど、
何となく違う……。
いつもみたいに、
ハッキリしてよ!って、
責めてくれたら、
スカイが好きって言えるのに。
何だか、言いにくい…。
私の勝手な行動で、
傷つけてしまったこと。
それを支えてくれる存在がいるのに、
こんな風に戻ってきて
自分を好きでいてほしいと、
願う私は何て愚かなんだろう。
そう思った。
けれど、今隣にあるこの体温を
離したくない。
離れてほしくない。
言ってよ?求めてよ?
何で今更、その態度なの?
つづく
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