#043 チンシム
🖤ラビside
ジョイと手を繋いで
家に帰ってきた〇〇は
いつも通りの困った笑顔で
僕達を見ていた。
そして通り過ぎ、
みんなに絡まれながら、
キッチンへ向かっていく。
〇〇の事だから
酒を飲んでる
僕達に何か作ってくれようとしてるんだろう。
それを見て、
アルマヒョンがキッチンへ向かう。
どうやってここから連れ出そうか。
いつも考えているが、
うまくいかない…。
メンバーがいつも周りに誰かいる。
邪魔だ。
前みたいに嫌がるだろうが、
強引に連れ出したい。
でも、この気持ちは抑えないと、
今度こそ嫌われてしまう…。。。
もう、遅いのかもしれないけど…。。。
でも、〇〇は少し心配してくれているような
視線を感じる。
うん、痛いよ。
心が。気づいてよ。はやく。
でも……しばらくは
大人しくしていたい。
決めたのは僕だから。
君が誰を好きになろうと、
好きだから。
焦る必要ないよね?
今、ここにいるだけで、
きっと、幸せなんだ。
そして、誰よりも
幸せにしてあげたいと思うから。
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♣ジョイside
〇〇の家に帰ると、
随分と出来上がってるメンバーと
ヒナちゃんがいた。
〇〇は僕が手を離すまで
手を繋いでいるつもりなのだろうか?
離してあげないつもりで
いたけど、手は離された。
スカイ:何、手繋いでるんですか。
凄い力で僕と〇〇を離した。
わかりやすくて、可愛くて
かっこいい。
ライバルが強敵だな。
そんな事を考えながら、
お酒をもらう。
〇〇はみんなに
絡まれながらキッチンへ消える。
隣に座ればよかったのにな…。
アルマヒョンがキッチンへ向かった。
アルマヒョンが〇〇を好きな事に
正直驚く。
ゲーム好きだし、話も合うのだろうか?
今まで女の話を聞かなかった
ヒョンが1番厄介そうだ。
〇〇が幸せなら
見守っていてあげたい。
これ以上、悲しい顔は
しないでほしいと思う。
夢見たい!っていつも言う
〇〇は、僕も幸せにする。
僕は〇〇といたい。
本当は一緒に住みたい。
毎日隣で寝たい。
そうすれば、ぐっすり眠れるから。
〇〇の隣は安心する。
けれど、隣にいないと、
凄く不安になる。
そんな弱い自分は
見せたくないから
良い格好をする。
最初に会った時はこんな事思わなかったのに…。
過去が悔やまれる。。。
こんな
僕を好きになってくれるかな?
〇〇のタイプすらまだ分からないけど…。
そう考え、お酒を一気に飲み干す。
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♣スカイside
まじで、何してるの。
普通にヒョンと手を繋いで
帰ってくる〇〇に怒りを覚える。
好きでもない人と
普通に手を繋ぐ〇〇が
何を考えているのか、サッパリ分からない。
僕もなんで〇〇を好きなのか…。
最初から、そうだ。
クラブで見かけた〇〇は
ボーッとグラスを手に
ダンスホールを見ていた。
可愛いし、
暇そうだったから、
話しかけた。
僕を知らなそうで、
興味もなさそうな態度に
少し興味をもった。
ラビヒョンに怖い事をされても、
ヒョンと仲良さそうに話す。
頼んだら、真面目に毎朝
僕を起こしてくれる。
その声は、いつも優しい。
あれから、日常は変わった。
世界が綺麗に見えた。
〇〇がいれば、
何でも頑張れる。
僕を抱くその腕も
愛おしいのに。
僕だけみてれば、
何も寂しくなんてさせないのに。
だけど、元彼と話してる姿を見て
思った。
〇〇は僕をあの人を忘れる道具として見てるの?
僕には、あんな顔してくれない。
いつも作り笑顔なのを気付かされた。
日本語だからか、声のトーンも
2人で話す姿はとても〇〇が自然にみえた。
綺麗だった。
まだ未練がありそうな雰囲気だ。
でも、もう道は進んでるよ。
もっと魅力的になるから。
お願いだから、傍にいて?
いつもあげたリップを
している〇〇が可愛くて、
今すぐ抱きしめに行きたいのに。
きっと、〇〇は
いつも通り、
はぐらかすんだよね。
本当、何考えているの。
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◆アルマside
ジョイと手を繋いで
帰ってきた〇〇は
少し複雑そうな顔をしていた。
ジョイと何かあったのかな…。
あ、スカイにはがされてる(笑)
本当にスカイは可愛いな。
〇〇もそんなスカイには
逆らえない感じだな。
お、キッチンに行った。
何か作るのかな?
手伝いに行こう〜。
キッチンでエプロンをし、
髪を結んでいる〇〇を見て、
いいな〜って思ってしまう。
あまり恋愛に夢中になる事は
したくなかったんだけどな。
生活リズムが崩れそうで。
だけど、あの日、
〇〇が辛そうで、話しかけて、
会話をして、変わったんだ。
守りたいって。
その為に、頑張ろうって。
素敵な人が元彼と知って、
少し心が乱れてしまっているけど、
〇〇が頑張ってるのが分かるから。
僕はそれを見守りたい。
〇〇のタイミングで、
新しい恋をしてくれればいいな。
そう思うのに、
目の前にすると、
理性が狂ってしまう。
僕はこんなにも自分勝手だったんだ。
抱きしめる度に、
好きになっていく。
僕の彼女になってほしいな。
そう思って、抱きしめる。
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〇〇side
〇〇:……みんな家に来てるみたい(笑)
ジョイ:え!?じゃあ、僕も行こう(笑)
そう言い、ジョイはこちらを見つめながら
手を差し出してきた。
断れないその視線に
手を繋ぐ。
少しだけ、胸がチクッとする。
断れきれない自分への罪…。
だけど、この手の温もりを
感じると、安心してしまう。
そして、何でも受け止めてくれようとしてくれる
その態度に甘えてしまう。
家へ帰ると、
みんな大分酔っている雰囲気だった。
スカイ:何、手繋いでるんですか。
スカイが手を引っ張って、
ジョイと離れた。
スカイはお酒をコップ並々に注いで、
私とジョイに渡してきた。
コップをもらい、
辺りを見渡すと、
おつまみが無さそうだったので、
作りに行った。
不意にラビをみると、
まだ少しだけダークモードだったので、
声をかけずにキッチンへ行った。
帰り道で、先日のラビとの事を
思い出していた。
〇〇:(ラビはジョイの事を隠す為に、
色々と黙っていたんだな…。
そんな事思いもしなかったから、
自分の行動が少し恥ずかしいな…)
そう思いながら、
料理の準備をしていると、
後ろから誰かに抱かれた。
アルマ:何か手伝う?
〇〇:これじゃあ、料理できないよ(笑)
アルマ:少しだけ
〇〇:(ー_ー)
アルマ:わかったよ〜(笑)
僕は、沢庵を炊くワン!
〇〇:(ー_ー)……www
も〜(笑)手伝わないなら、向こう行っていいよ!
すぐ出来るから!
アルマは結局、準備を手伝ってくれ、
チャチャっとおつまみを作り、
持っていった。
ヒナ:〇〇〜💜ありがとう(^^)
少ししたら、キラと外出るね〜❤
舌がまわっていないヒナが
私に寄りかかりながら、
話をしてくれた。
それを見たキラは
ヒナを自分の方に、体重をかけさせいた。
そんな2人の姿を見て、
微笑ましく思うのと、
この酔っぱらい達を自分1人で
みなきゃいけないと思うと、少し嫌だった。
スカイ:〇〇、ほらお酒。
〇〇:うん、ありがとう。
ジョイ:このお酒も美味しいよ。
アルマ:これも美味しいよ。
ラビ:はい、このお酒も。
〇〇:いや、こんなに飲めないでしょ。
ジョイ:乾杯すれば、すぐだよ!
全員:かんぱ〜い!!!
そして、もう色々考えるのも
今日は嫌になり、
お酒を一気に飲んだ。
(そうだよね。考えたって、
結局、なるようにしかならん!!!)
そして、久しぶりに
ワイワイガヤガヤと
お酒を飲み、いつの間にか朝になっていた。
相変わらず、飲むと凄い寝相の私は
笑いながらみんなに起こされ、
急いで仕事の準備をした。
〇〇:(え?てかみんな結構お酒飲んでたのに、
酔い醒めるの早くない!?😭)
少し頭痛を抱えたまま、
みんなと仕事へ向かった。
つづく
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