#051 最後の夜2/3
アルマは部屋に入ってきてから、
いつもの様子とは違かった。
それは、みんなで話していた時にも
感じてはいたが、アルマは無理をして
いつも通りにしていたので、
気にしないようにしていた。
〇〇:……。
물고기의 반대말은?(魚の反対語は?)
アルマ:불고기(プルコギ)←ギャグです
〇〇:(笑)
アルマ:なんだ急に(笑)
〇〇:いや、なんとなく(笑)
アルマ:や〜、こんな時にそれ言う!?
う〜ん、好き!
と、冗談ぽくアイドルポーズのハートを
してウィンクしてきた。
〇〇:ㅋㅋㅋㅋかわいい〜
アルマ:あたりまえ〜ㅋㅋㅋㅋ
そう言いながら、アルマの頬に涙がつたった。
それを私は優しく拭った。
アルマの涙は止まらなくなり、
いつもとは違う声色で
つまらせながら話した。
アルマ:ッッ…ずっと、、
こうしていたかった…ッッ
〇〇:……そうだね。
アルマ:ごめんなさい、、、。僕が鈴木さんを
もっと、、分かってあげていたら…、、ッッ
〇〇:アルマは何も悪くないよ。
きっと、タイミングが悪かったんだよ。
そして、甘えた私が1番悪い。
アルマ:…そんな事ない。
僕が…僕が、もっとしっかりしなくちゃいけないんだ…ッッ、、
〇〇:アルマ?落ち着いて?
しっかりしなくていいんだよ?
アルマらしく、やっていけば大丈夫だよ。
アルマ:それじゃあ、駄目だよ。
…駄目だったんだよ。
〇〇:……。
アルマ:〇〇を守れない僕はこれから
どうしたらいいの?
〇〇:守ってもらおうと思ってないよ。
アルマが、アルマらしくいてくれればいいよ。
アルマ:それは、どうして?
〇〇:頑張ってるのみんな知ってるから。
凄くストイックなのも、近くの人は気付いてるよ。
だから、アルマはそれ以上頑張らないで。
アルマ:……僕にはメンバーみたいに才能がないから。。。
〇〇:そんな事ない。
むしろ、アルマのありのままを出しても大丈夫なくらない、才能の塊だよ!?
アルマ:凄く褒められてる(笑)
〇〇:だから、自信もって!(笑)
私が褒めるんだよ!?(笑)
アルマ:や〜、ここにも自信家がいるよ!(笑)
〇〇:(笑)
アルマ:(笑)
アルマの涙が、おさまり急に真顔で話し始めた。
アルマ:ずっと想ってる。
私の片手を両手で包み込みながら、
言った。
〇〇:うん…。
アルマ:僕は正直もう全部辞めて
〇〇と一緒に日本に行きたいけど、
それは違うと思うし、支えてくれてる方達に
失礼だから。。。
まだ許して貰えるなら、またステージに立っていたい。
〇〇:うん。応援してる。
アルマ:〇〇ならどこにいても、見てくれるよね。
そう思ってる。
〇〇:うん。
アルマ:ねぇ、キスしていい?
窓から差す月光に照らされてる
顔がすごく綺麗だった。
こんなに美しいと思う顔を
最後に見たくない…。
そう思って、目を閉じ
心に必死に鍵をかけた。
いつも通りの優しいキスと、
少し固いアルマの手は、
力強く私を抱いた。
抱き返したら、きっといつも通り。
だから、自分の手はギュッと握ったままにした。
唇から離れるその身体は小さく震えていた。
守れない私はその頭を撫でるのが精一杯だった。
〇〇:頑張ってる姿見れるの楽しみにしてるね。
アルマ:うん。
トントン
トントン
トントン
ヒナ:すみませ〜ん!
次の人行きますね!
アルマ:じゃあ、またね。
一応、ポケモンは韓国版買ってね。
〇〇:うん(笑)
アルマが部屋を出ると、
ラビが入ってきた。
ヒナ:変な事しないでよね!
ラビはヒナを無言で見て、
扉を閉めた。
少しだけ身構える私にラビは
口角をあげて、微笑んだ。
ラビ:まだ怖い?(笑)
〇〇:う〜ん、どうだろう(笑)
ラビ:そっか。。。
〇〇:久しぶりだね。2人きりで話すの。
ラビ:うん。その時間が
今日までにあって良かった。
〇〇:???
ラビ:前までは好きだったら、
自分のものみたいな見方でいたんだ、正直。
それが正解だと思ってた。
好きだから、頻繁に連絡するのが普通だし、
他の男と話すのが許せないし、
常に一緒にいたかった。
自分の痕を残すのも、愛情だと思ってた。
〇〇:うん…。
ラビ:でも自分の好きを伝えるより、
相手を知る時間も楽しかった。
それでね、〇〇?
〇〇:なに?
ラビ:おいで。
ラビは私の部屋にある、
二人がけの小さなソファーに座って言った。
私はラビの隣に座った。
ラビ:泣いていいんだよ。
〇〇:……え?
ラビ:一生懸命にいつも頑張ってて、
気を使って、今も1番良い選択を頭をフルに回転しながら、冷静を装って、嘘をついて笑ってる。
〇〇:……
ラビ:ただ、泣いていいんだよ…
その瞬間、私の目からありえないくらいに
涙が溢れた。
頭の中は驚いているのに…。
涙は全然止まらない。
ラビ:全部置いていって。
悲しい事。悔しい事。
〇〇:ぅっ…ぅ〜
何故かよく分からない感情が爆発して、
変な声で泣いてしまう。
ラビ:そして、いつか絶対に迎えに行くから。
〇〇:……
ラビ:今回の事で思ったんだ。
今じゃ周りから祝福されない。
そんな状況で一緒になっても、
〇〇が辛いだけなのかなって。
〇〇:……ぅうっ…
ラビ:だから、そうゆうタイミングまで
待とうかなって。
それまでは、一生懸命目の前の課題を
頑張ってみようかなって。
そう言ったラビは、
すごくキラキラしていた。
〇〇:…頑張ってね。
ラビ:うん。ありがとう。
僕も〇〇を応援してる。
〇〇:うん。ありがとう。
…なんか、ラビ変わったね?
ラビ:変えてくれたのは〇〇だよ。
少し視点を変えたら、
物凄く色んなものが見えた。
自分勝手だったんだなって…。
過去にヒョンや事務所の人達から言われた事も
理解できるようになったんだ。
〇〇:私…ラビの良いところ
無くしちゃったかも。。。
ごめんね。
ラビ:ううん。
〇〇とここまで話せるようになって、
ちゃんと向き合えて嬉しい。
ラビは綺麗なままで
いてほしかった。
感情に素直であってほしかった。
でも、それは私のエゴであって、
実際に今のラビは凄く魅力的に見えた。
消えちゃいそうで、
見守ってあげなくちゃいけないと
思っていたのに。。。
こんなにも、頼もしい。
ラビ:少し前までは、〇〇が側にいない日は
色んな感情が湧き出て辛かった。
〇〇:うん。
ラビ:でも、それも今は綺麗な物語になりそうで。
なんかこう……心強い?んだよね。
〇〇の事考えてる時間が。
〇〇:そうなんだ……。
ラビ:〇〇が本当に拒否しない限り、
何処にいても見つけてみせるよ。
そんな僕は、まだ怖い?
そう言い、真っ直ぐに見つめる
瞳にドキッとした。
ラビ:離れてもずっと愛してるよ。
これは変らない。
〇〇が嫌でもね。
〇〇:……
ラビ:嫌じゃないけど、言えないよね?
〇〇:……ッッッ!
ラビ:最近、観察しすぎたのかな?
〇〇の感情が分かるみたい?笑
ラビは意地悪そうに少し口角をあげて、
ニヤリと目線を合わせながら
顔を近づけてきた。
ラビ:綺麗だよ。
〇〇:…////からかわないでよ…
ラビ:本当に。
〇〇:もう…///////
ラビ:僕の夢はこれを毎朝言いたいよ。
早くその時になればいいのに。
また、意地悪そうな顔を近くでして、
短いキスをいきなりした。
ラビ:愛してるよ
そうして、強く深いキスを
受け入れてしまう。
この瞬間を忘れないでいよう。
綺麗なままで。。。
ラビは少し寂しい表情をしたが、
強い眼差しで、また言った。
ラビ:タイミングが来たら必ず迎えに行くから。
微笑み返すのが、精一杯だ。
待つことなんて、許されない。
また、誰かが傷つく事になるのだから。
でも…
〇〇:ありがとう(^^)
(幸せになって)
トントントントン
ジュンス:そろそろ、ホテル移動しますよ〜
ヒナかと思ったらジュンスさんだった。
ラビと一緒にリビングに行き、
また少しだけ、みんなで話した。
キラ:てかさ、ここのマンションノーマークだったら、このまま泊まってよくない?
ヒナ:君が言う?(笑)
ジュンス:まぁ…そうなんですが…、
事務所が用意したホテルに行かないと…。
キラ:う〜ん、事務所がダミーで用意したって話にしておくこと出来ないかな?
集まってる記者とかには。
どうせ、ホテル行ってもここに来るよ。
この人達(笑)
ジュンス:そうですね…。
まぁ、みなさん明日に支障ないように
過ごしてくれるなら、良いでしょう。
ジョイ:なんだよ〜。。。
〇〇の隣は僕が予約済だからね。
ラビ:ぬけがけ〜。
ジョイ:お前に言われたくない〜。
そう言い合いながら、ジョイとラビは私の部屋に
入っていった。
ヒナ:相変わらずだな…
〇〇:本当に(笑)
いつもなら、心配するけど、
今日はこんな雰囲気も不思議と
笑えた。
ヒナ:あんたは、いつ寝に行くの?
リビングに来てから、私をソファーに座らせ、
ずっと片手で私の腰を抱いて座ってるスカイに
話しかけた。
スカイ:〇〇と一緒に行くけど?
〇〇:私もそろそろ寝ようかな。
ジュンスさん事務所は大丈夫そうですか?
ジュンス:うん。大丈夫だよ。
良く寝てください。
今日は本当にお疲れ様でした。
ヒナ:スカイは先に行ってて。
私も〇〇と話したいから。
スカイ:…分かりました〜
それから、ジュンスさんは明日の朝また来ると言い
事務所が用意したホテルへ向かった。
キラはヒナの部屋に行き、アルマは客間として
使っていない部屋に行った。
ヒナ:も〜、〇〇と朝まで語り合いたかったのに〜。キラが変なこと言ってごめんね!
〇〇:ううん。あの場はキラがああやって
言わなきゃ、グダグダな変な空気になってたよ。
ありがとうって伝えておいて。
ヒナ:は〜い。ところで〇〇は大丈夫なの?
私には何でも話してね?
ヒナとお酒を交わしながら、
話しはじめた。
つづく
🌙インスタ🌙
@lunapiiiii
@kms_novel_loon