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#052 最後の夜3/3

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#052 最後の夜3/3

 

 

 

ヒナ:なんか、悔しいな。

〇〇:どうして?

ヒナ:だって、〇〇と一緒にいたのに、
大事な時に1番の助けになってあげられなかった…

〇〇:ううん、すごく助かってるし、
ヒナがいたから私変われたよ。
あのままじゃ、どうなってたか(笑)

ヒナ:〇〇ならきっと大丈夫だったよ。
これから、どうするの?
すぐ帰ってくるよね?

〇〇:……。ヒナごめんね。

ヒナ:え…

〇〇:もう帰ってくるつもりはないんだ。

ヒナ:どうして?寂しいこと言わないでよ。
まだまだここで〇〇と、
一緒にやりたいことあるよ?
みんなもきっと、そうだよ?

〇〇:でも、もうこれ以上迷惑かけたくないかな。

ヒナ:……。
 
 
 
ヒナは今にも泣きそうな顔で
私を見ている。
 
 
 
〇〇:落ち着いたら、遊びにくるから。
でも、もうみんなとは会わないし、
連絡もとらないから、ヒナに迷惑かけるかも。

ヒナ:え?連絡もとらないの?
どうして?みんなそれじゃあ、心配するよ。
仕事に支障きたしそうだけど…。

〇〇:きっと、大丈夫。
それは、仕事一緒にして分かった。

ヒナ:そうかもしれないけど…。
暫く会えない覚悟はあるだろうけど、
また会えると思って、頑張ってるんじゃないの?
それなら、ちゃんと言ってあげなよ?
みんなが一歩踏み出せるように。

〇〇:……そうなんだけど…。
忘れてほしくないの。。。
ごめん…。これは私の凄いワガママなの。。。

ヒナ:…。残酷すぎると思うけど…。
私は〇〇の味方だから。
〇〇がそうしたいなら、そうしてね。
みんなに〇〇の事聞かれたら、
元気にしてるとだけ伝えるね。

〇〇:うん。ありがとう。

ヒナ:…1つ聞いてもいい?

〇〇:なに?

ヒナ:あの時誰かが〇〇の事、
練習生の前で『大切な人』って堂々と言ってたら、
何か変わった?

〇〇:変わらないよ。むしろ悪化したと思う。

ヒナ:そっか…。

〇〇:でもさ、その瞬間があったから、
これ以上はみんなの側にいちゃいけないんだなって思ったの。

ヒナ:うん。私もキラとの事考えた。
足を引っ張る存在になってるのかなって。。。

〇〇:ヒナ達はお互い支えあってるじゃん。
私は支えてもらってるばかりで…。

ヒナ:同じだよ。
どうしたらいいんだろうね。
私達。。。

〇〇:ヒナはそのままでいいと思うよ。

ヒナ:そうかな…。

〇〇:うん。何かあったら、相談して。
助けになりたい。
私に遠慮しないで、キラとのこと話してね。

ヒナ:うん。みんなの事も今後、知りたい?

〇〇:うん。忘れる努力はしないよ。

ヒナ:分かった。
強くなったね。〇〇。

〇〇:ずるくなったんじゃない?(笑)
また失恋するのが怖くなってるだけなんだよね。

ヒナ:また、時間が解決してくれるといいね。
…いや、時間じゃなくてイケメンか?(笑)

〇〇:(笑)

ヒナ:まぁさ、今後も宜しくね(^^)

〇〇:うん。ありがとう。
親友でいてくれて。

ヒナ:こちらこそ。
じゃあ、そろそろ〇〇の部屋の人達の
怒り買いそうだから、行ってあげて。
良い時間を過ごしてね。

〇〇:うん。ありがとう。
行ってきます。
 
 
 
 

ヒナに手を振り、
自分の部屋に入った。
 
 
 
3人はベッドの上で話し合っていた様だった。
 
 
 
 
ジョイ:〇〇、待ってたよ。

ラビ:こっちにおいで。

スカイ:はい、お疲れ様〜。
 
 
 
 
スカイはベッドから手を差し出し、
私をベッドの上に招いた。
 
 
その手をとり、ベッドへ上がった。
 
 
 

〇〇:何話してたの?

ラビ:今度〇〇がこっちに帰ってきたら、
何処に行こうかなって。

ジョイ:知り合いのペンション借りて、
そこで過ごしてもいいねって。

スカイ:〇〇は何処に行きたい?

〇〇:そうなんだ………。
ん〜、何処かな。
色々調べておくね。
 
 
 

(何処でもいいよ)
 
 
 
 

(何処でも幸せだった)
 
 
 
 
 
 

(こうしているだけで、幸せだったんだね)
 
 
 
 
 
 
携帯で調べる仕草をして、
顔を隠した。
 
 
 
 

涙が出そうだから。
 
 
酷い顔をしてそうだったから。
 
 
 
そして、
ぐっっと心の中で力を入れて、
いつもの表情を作った。

 
 
 
 
 
 
〇〇:てか、こうしてる場合じゃないよ!
明日撮影じゃん。寝よう?
ジュンスさんに怒られるよ!
 
 
ラビ:みんなで寝るのはこのベッド狭くない?

ジョイ:お前とスカイはソファーと下か、
アルマヒョンところに行ってよ。

ラビ:え〜、スカイはあっちいって。
3人だったら寝れるから。

スカイ:嫌ですけど?

〇〇:じゃあ、私ソファーで寝るから。

ジョイ:それじゃあ、意味ないじゃん(笑)

〇〇:じゃあ、ベッドの端でジョイの手を
眠りにつくまで握ってるよ。起きるまで。

ラビ:〇〇もちゃんと寝ないと。
今日疲れたでしょ?ここへおいで。
 
 
 
そう言い、ベッドの真ん中の
ジョイとラビの間に移動させられた。
 
 
 
スカイ:はぁ〜、、、分かりましたよ。
僕はソファー行きますよ。
…次は僕が隣に寝ますからね。
 
 
 
そう言って、スカイは私と目を合わせた。
 
 
 
(次……つぎ……か…)
 
 
 
私は悟られないように、目を合わせた。
 
 
 
 
ジョイとラビの間に横になり、
ジョイは私の手を握りながら、
ラビは私を抱きまくらのようにしながら、
すぐに眠りに入った。
 
 
私も二人の眠りについた空気を感じとりながら、
すっかり眠ってしまった。
 
 
 
 

ぅ゛う゛〜ん゛〜ん〜
 
 

 
 
ん゛〜
 
 
 
 

 
凄く呼吸が辛い゛………
 
 
 
 

 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
……
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
そう、思った瞬間、
 
 
目が覚めた
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
身体が動かない…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
重く感じる胸〜お腹辺りに視線を向けると、
スカイが私の上でうつ伏せで寝ていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
はぁ〜〜〜
 
 
 
 
 
 

 
やけに重かったのは
コレかぁ〜……
 
 
 
 

とりあえず、スカイを横に転がすようにして
どかした。
 
 
 
 
結構雑に動かしたが、
やはり起きなかった。
 
 
 
 
 
 
ん?
 
 
 
動かした側にはラビがいたはずだが…。
 
 
 
 
 
もしかしてと思って、
ベッドの下を見ると、
落ちていた。
 
 
 
 
いや、落とされた…か?
 
 
 
ジョイは寝た時と同じ体制で、
今日はぐっすり眠れてる様子だった。
 
 
ジョイの頭を撫で、
最小限に音をたてずに
部屋を出てキッチンへ向かった。
 
 
 
 
 

 
 
 
すると、アルマがいた。
 
 
 
 
アルマ:おはよう〜。
冷蔵庫のやつ勝手に使っちゃった。
大丈夫だった?

〇〇:うん。全然いいよ〜。
てか、美味しそう〜!

アルマ:食べる?
あ、コーヒーあるよ。
飲む?

〇〇:うん。ありがとう。

 
 
 
 
 
アルマと2人で、朝食を食べていると、
ヒナとキラも起きできたので、
みんなで朝食を食べた。
 
 
 
 
特にいつもと、変らない光景。
 
 
 
 
 
私の日々。
 
 
 
 
 
明日でサヨナラなんだな。。。
 
 
 
 
 
それからは、ジュンスさんが迎えに来て、
いつも通りバタバタと仕事に出ていった。
 
 
 
 
 
 
いつもの事なのに。
 
 
 
 
 
いつもより静かに感じる
部屋の静寂に、のみ込まれそうになった。
 
 
 
 
 
お揃いのブレスと指輪をしている手を
片方の手で強く握り、心を落ち着かせた。
 
  
 
 
そして、荷物を整理しはじめた。
 
 
 
 
 
途中、ゆうこさんから
連絡がきた。
 
 
ゆうこ:『うまく写真撮れてるから、
今後は心配しないでね!私が噂の中心になりますから(^^)』

〇〇:『ありがとうございます。ゆうこさんは大丈夫ですか?色々と大変ではないですか?』

ゆうこ:『昨日あたりから、ネットで顔バレしてるみたいでインスタとか凄いDMきてるけど、別に大した事じゃないよ!このまま上手く私だって事にもっていくわ!彼らちょっと借りますね!』
 
 

 
そして、
みんながそれぞれ
ゆうこさんに肩を抱かれて撮っている
写真が送られてきた。
 
 
 
 
 
意外とノリよく撮っていたので、
笑ってしまった。
 
 
 
 
 
本当に優しい人達。。。
 
 
 
 
 
荷物は少ないと思っていたけど、
段々と増えていっていた。
 
 
スーツケースに持ちきれないものは
実家に送った。

 
 
 
 
少し慣れた道を散歩しながら、
帰る。
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
夢みたいな時間だったな。
 
 
 

とは思えなく、
 
 
 
 
日本に帰ってからのスケジュールを
簡単に考えた。
 
 
 
 
そして、明日に向けて、
空港近くのホテルに移動した。
 
 
 
 
 
きっと、今日もみんな来そうな気がして。。。
 
 
 
 
 
 
そうしたら、決心が揺らぐ。
 
 
 
 
 
 
きっと、引き留めるでしょ?
そうしてほしいから。。。
 
 
 
 
今日みたいに、普通に出来た日に
消えたい。
 
 
 
 
心配するかな。
 
 
 
 
 
酷い奴だなって、思うかな。
 
 
 
 
 
メンヘラ系で語り継がれるかな。
 

 
 
 
 
出会った事後悔するかな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私にくれた優しさが憎しみに変わるかな。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
なんでもいいけど、、、
ごめんね、
少しでも覚えててくれますか?
 
 
 
 
 
綺麗な終わり方で、
サヨナラするほど、
出来た人間じゃないから。
 
 
 
 
 
 

本当は
さよならしたくないから。。。
 
 
 
 
 
 
もっとずっと
一緒にいたいから。
 
 
 
 
 
ごめんね。
『ありがとう』も言えないで、
去るね。
   
 
 
 
 
 
つづく

 

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