#055 ♣最終回♣
〜韓国〜
ヒナと待ちあわせした
韓国のカフェへ
到着し、ヒナを待った。
溢れる触れたかった空気(雰囲気)が、
そこにはあった。
ヒナ:〇〇!会いたかった〜!
久しぶり〜(*´∀`)
〇〇:久しぶり〜!私も!!!
それから、
ヒナと事前に打ち合わせをしてあった、
【韓国行きたいところリスト】を消費した。
夜になり、以前住んでいた家へと向かう。
懐かしい道に少しだけ
胸がキュゥっとなる。
部屋に入ると、ワチャワチャした話し声が
今にも聞こえてきそうなほど、
変わっていない空間が、そこにはあった。
変わったのは、何も無くなった、
私が使っていた部屋だけだった。
リビングのソファーで
くつろぎながら言った。
〇〇:あの部屋使ってもいいのに(^^)
ヒナ:嫌だよ。誰かから恨まれそうじゃん(笑)
〇〇:(笑)
ヒナ:みんな待ってるよ?
〇〇:うん…。。。ありがとう。
ヒナ:〇〇はこれからどうするの?
ジョイの事が本当に好きそうなの?
〇〇:うん。だから、想いを伝えようと思う。
いつか……。
ヒナ:いつかかよぉぉおおお!!!
〇〇:今更、好きですなんて簡単に言えなくて。。。
ヒナ:多分だけど、めちゃくちゃ待ってるよ?
私も〇〇とジョイが付き合ってくれたら、めちゃ嬉しいなぁ〜。
〇〇:だといいけど…。。。
ヒナ:でもさ〜、なんでそう思ったの?
〇〇:日本帰ってからさ、みんなのDVDとか映像凄く見たんだよ。正直、ちゃんと見たことなかったから、、、。
そしたら、いつの間にか目で追ってたのが
ジョイで、いつもジョイを見ちゃってて、
探しちゃうの。
で、好きだなぁ〜って。
ヒナ:〇〇、顔赤らめてる〜(笑)
〇〇:いやー、ヤメテ〜(笑)/////
ヒナ:でもさ、それ、ぶっちゃけ、
ただのファンじゃない!?(笑)
〇〇:…………そう……かな(笑)
ヒナ:うん…………(笑)
〇〇:………………。
ヒナ:………………………………(笑)
まぁ、2人がよければ良いよ!(笑)
〇〇:うまくいかなそう😭
ヒナ:大丈夫だって!!
〇〇は少し冷たいところあるから、
それくらいの方がバランスとれるかもだし!
〇〇:う〜ん、、、そんなわけない!😂
ヒナ:(笑)
以前と変らない友情の中、
色々な話で盛り上がり、
いつの間にか寝てしまった。
〜翌日〜
ジョイの地元の釜山を、
私は訪れた。
そして、ネットの情報を頼りに
色々と、ジョイと関わりがある場所を
巡った。
夕方になり、ジョイが前に言っていた橋を
見に行く事にした。
その周辺を散歩しながら、
ずっと想い人の事を考える、贅沢な時間。
気持ちの良い風が吹く中、
少しずつ辺りが暗くなってくる。
橋を取り囲むイルミネーションが
ポワポワと綺麗だ。
(ジョイと一緒に見たかったなぁ〜)
(2年前、ジョイもこんな気持ちで私にこの景色の説明をしてくれたのかな…)
(ちゃんと食べて、ぐっすり寝れてるかなぁ〜)
(会いたいな…)
昔の思い出を思い出しながら、
キラキラした世界を見つめていた。
コツッコツッ
コツッコツッ
徐々に近づいてくる後からの足音に
一瞬ドキッとする。
何となく聞いた事があるような音だが、
明らかにこちらに近づいてくるので、
怖くなり、振り向いた。
⚡⚡⚡ビリリリリ⚡⚡⚡
〇〇:キャャアッッッッ
???:っいたぁっ!
ジョイ:どうして、そこで振り向くんだ!?
〇〇:え!?ぇええ!?
だって、近づいてくる足音が怖かったんだもん。。。
ジョイ:………そうだよね。ごめん。
かっこよく、だぁれだ?ってしたかったのに(笑)
っっいったぁい。。
あまりにも大げさに痛がる手を掴み、
フーっとしてあげた。
ジョイ:出会った時みたいだね。(笑)
そう言うジョイの目は、涙が溜まっていた。
〇〇:うん…。
私はジョイの涙を拭おうとするが、
手が震えた。
ジョイ:寒い?おいで?
ジョイは腕を軽く開いて、言った。
前までだったら、『遠慮する』と、
返していただろう。
だが、今回は、その姿を見るだけで、
顔が熱くなってしまっている自分がいた。
ジョイはそんな私の姿を見て、
驚いた表情を少ししてから、
ジリジリとこちらに近づいてきた。
私はますます茹でダコになっていくが、
身体は緊張で金縛りのように動けないでいた。
ジョイ:おぉ〜、本当に大丈夫?
ジョイは様子を見ながら私を抱き寄せた。
心臓のポンプが追いつかないほどに
ドクドク言っている。
ジョイ:〇〇?
顔をしっかり覗いてきたので、
思わず手で顔を隠してしまう。
ジョイ:本当に大丈夫?
〇〇:うん。大丈夫。
ジョイ:久しぶりだね〜?ずっと待ってたよ。
〇〇:うん
ジョイ:今はどうしてるの?
〇〇:日本で実家にいながら、仕事してる。
ジョイ:そうなんだね?どうしてここにいるの?
〇〇:ジョイこそ。ヒナに聞いたの?
ジョイ:ううん。僕は〇〇がいなくなってから、
よくここへ来てるよ。
いつか会える気がして。
〇〇:そうだったの?
ジョイ:うん。やっと会えた(^^)
その言葉に思わず泣いてしまった。
ジョイ:ごめん!重い話だよね!
泣かないで!ごめんねぇ!!!
〇〇:そうじゃなくて……。私がごめんなさい。。。
ジョイ:???
〇〇:何も言わないでいなくなっちゃって。
ジョイ:ううん。あの日、そんな気はしてたよ。
みんなだって、きっとそうだよ。
でも、こうやって、また会えた(^^)
〇〇:(泣)(;_:)
ジョイ:お〜、それ以上泣かないでぇ〜?
〇〇:うん、ごめん。グスッ。つい、嬉しくて。
ジョイ:僕もだよ(^^)それより、ここへはどうして?
〇〇:ヒナに会いに来てて、前にジョイが言ってた釜山の景色みたくなって来たの。
ジョイ:やっぱり覚えててくれたんだね(^^)
〇〇:うん。本当に綺麗だね。
ジョイ:でしょ?〇〇も変わらず綺麗だね。
〇〇:///////@_@////////
ジョイ:……ちょっと反応が可愛くなって
帰ってきたけどぉ?(笑)
〇〇:まぁ…ね(笑)
ジョイ:………僕のこと好き?
あまりの唐突な質問に、
また、固まってしまい、
顔が赤くなる。
〇〇:う………ん。
声を絞りだして答えた。
ジョイも固まってこちらを
見ている。
ジョイ:え?本当に?
〇〇:う………ん。
ジョイ:え?本当に?
〇〇:う………ん。
ジョイ:え?本当に?(^^)
〇〇:うん!そうなんだってば!
ジョイは再び強く私を抱きしめた。
ジョイ:うわぁ〜↑本当に嬉しい。
僕達、本当に運命みたいだね。
〇〇:大げさな(笑)
でも、本当に好き。
離れてから、ジョイばかり考えてたの。
ジョイ:ほんと?嬉しい。
〇〇:ちゃんと寝れてる?
ジョイ:ううん。寝れないよ。
でも、今日からは寝れる気がする。
〇〇の香りだぁ〜。
〇〇:ちょっと(笑)あんまり香がないで(笑)
ジョイ:いいじゃん(笑)
ねぇ、これから何する予定だったの?
僕の家に来なよ?
〇〇:ヒナの家に帰ろうとしてたところだよ。
うん。ヒナも今日はキラとデートみたいだから、
連絡しておく。
ジョイ:やったぁ!
それから、ジョイの車に乗り、
家へ向かった。
家へ着くと、
少しインテリアが変わっていて、
時を感じた。
ジョイ:座ってて。
ソファーへ座って待っていると、
ジョイは飲み物と数個の小さい箱を渡してきた。
〇〇:ありがとう。何?これ?
ジョイ:〇〇に似合いそうなものを
買い物の時に買っておいたの。
〇〇:ありがとう。ずっと想ってくれてて…。
ジョイ:ううん。勝手にしたんだ。
僕の精神を保つために(笑)
そして、ジョイは私の隣に静かに座った。
正直、冷静さを保てないくらい
身体が熱くて緊張する。
こんな経験は初めてだ。
ジョイ:〇〇は会えない間、どうして僕を
好きになってくれたの?
首をかしげながら、イタズラそうな笑みで
質問してきた。
その表情は
今までの柔らかいジョイではなく、
出会った時に感じた
何処かこの人にハマったら危ないような
雰囲気だ。
見とれながら
質問に答えようとした時に、
唇を塞がれた。
〇〇:ッッ///////
ジョイ:まぁ、後でゆっくり聞かせて?
そうして、再び長いキスをした。
♥・:.。 。.:・゚♡・:.。 。.:・゚♥
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♥・:.。 。.:・゚♡・:.。 。.:・゚♥
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ジョイから借りたバスローブを着て、
まったりとした時間を過ごした。
そして、会えなかった空白を埋めるように、
お互い離れていた間の事を話した。
—–数ヶ月後—–
私は再び、韓国の元の家に帰り、
ヒナと暮らしている。
ジョイとはお互いの家に
行ったり来たりしていて、
ヒナカップルと4人で過ごす時間が
多くなった。
そして、メンバーもたまに家に
遊びに来る。
ジョイはしばらくは、
メンバーに会ってほしくないと
言っていたが、ラビがうるさく、
もう呆れ気味に家に連れてくるようになっていた。
メンバーがいるときは
少しだけ嫉妬する彼が
凄く愛おしく感じてしまう。
そして、やっぱり1つ1つの仕草に
まだドキドキしてしまう恋愛に、
これからも溺れていきそうです。
おわり
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