#036 引っ越し祝い
玄関から招き入れ、リビングに
みんなでゾロゾロと向かいながら、
ヒナは少し怒った口調で言った。
ヒナ:ねぇ!今日は〇〇と女子会だって
伝えたよね!?キラ?
責められたキラは慌てて言った。
キラ:いやいや、僕は言ったよ!ちゃんと!
でも、ジュンスマネージャーが、
これからお世話になるから挨拶したいって!
みんなで行こうって言ったんだよ!
ヒナ:え?
ジュンスマネージャーを見ると、
反省したように下を向いていた。
ヒナ:………。
ジュンスマネージャーが言ったなら、いいよ。
入りなよ。
みんなでお祝いしよう。
ジュンス:すみません…。
大切な女子会にお邪魔してしまい…。
あの…これ…。
先程から持っていた大きな
花束をヒナに渡した。
ヒナ:わぁ!素敵!
もう、いいですよ。
ジュンスさんだったら、許します。
そして、花を大切そうに抱えて、
早速飾りに行った。
ラビ:なんなんだ?あれは。
ジョイ:僕達の誰かだったら、
殺されてそうな勢いだったね(笑)
みんなはキラの方を見ながら、
頑張れよ、というような視線を送っていた。
スカイはキラの肩に手をのっけて、
スカイ:ヒナはジュンスマネージャーと
知り合いなの?
と、聞いていた。
キラ:何回か会ってるみたいだよ。
スカイ:そうなんだ?
〇〇は2回目?
〇〇:ううん。この前空港まで
送ってもらったの。
その節はありがとうございました。
ジュンス:いいえ。気にしないで下さい。
アルマ:予定より早く帰ってきてくれて、
嬉しいよ。あの日、寝ちゃっててごめんね?
〇〇:こちらこそだよ!
送ってもらわなかったら乗り遅れてたよ。
ありがとう。
あれから、ちゃんと寝れてる?
アルマ:うん、大丈夫だよ。
そう言ってはいるが、うっすらとクマが
見えたので、それを撫でた。
〇〇:少しクマできてるよ。
本当に大丈夫?ここでよかったら、
今寝る?
アルマはビックリした顔を少しした後、
微笑んだ。
アルマ:本当に大丈夫だよ(^^)
〇〇には隠し事はできなそうだな(笑)
やー、困った、こまった(笑)
〇〇:なになに?(笑)隠し事って。
アルマは少し考えた素振りをした後、
私の耳元で、
アルマ:後でね
と言った。
その声がいつもより色っぽく聞こえて、
何だか急に恥ずかしくなり、
照れるように下を向いた。
アルマはそんな私を、
除きこみ、
おでこ同士をくっつけてきて、
また囁く声で
アルマ:これから、もっとずっと一緒にいれるね。
電話じゃなく、隣にいるんだね。
いつもだったら、
アルマが顔を真っ赤にする
場面なのに、私の顔が赤面した。
それが、ますます恥ずかしくて
顔を手で覆い、アルマから一歩離れた。
アルマ:やぁ〜、可愛いな〜。
今日の〇〇は、もう酔ってるみたいだ。
スカイ:どれどれ?
スカイはアルマを押しのけて、
私の顔の目の前まで近づいてきた。
アルマ:おい!
スカイ:本当だ〜。林檎みたい〜。
太ったのに、またこんなに沢山食べて
飲んでるから、身体が悲鳴あげて
暑いんじゃないの?
スカイは顔を隠していた私の手を剥ぎ取り、
もう片方の手で
赤らんだほっぺを、つねってきた。
〇〇:ちょっと!失礼な!
スカイ:ヒョン達と一緒に『運動』する?
真顔で見下ろしながら言う、
スカイの『運動』が何かを察した私は、
また後ろに、後退りした。
スカイは掴んでいた私の手を自分の方へ
引き寄せた。
その力は強く、スカイの胸に飛び込みそうに
なったが、ラビが私の手を強引にとり、
自分の胸へ抱き寄せた。
そして、お揃いのブレスレットを
重ね合わせながら言った。
ラビ:毎日、いいよ?
そして、ブレスレットにキスをして、
こっちを見ている。
その視線は、ますます私を赤面させた。
ゆっくりと、ラビから離れると、
後ろにジョイがいた。
ジョイ:お?僕もいいのかな?
私を後から抱きしめ、
耳元で言う。
ジョイ:やっぱり、そのピアス似合ってるよ。
そう言い、ピアスをしてる耳を舐めてきた。
ジョイのそうした姿は、
あれ以来見なかったので、
私の心拍数が凄いことになり、
腰を抜かしそうになった。
それをジョイがキツく抱きしめて支えている。
前を向けば3人が、近づいてきた。
〇〇:(なに……これ…………)
挟まれた状況に焦った。
バシッ、バシッ、ボコッ、バシーン、ペシッ
花を飾り終えたヒナが、
私達を通り過ぎながら、
皆の頭を叩いていった。
ヒナ:あんまり、〇〇をからかうんじゃないよ〜。
ほら、向こう行くよ!
そして、キラとジュンスさんがくつろいでいる
方へ向かって行った。
ラビ:……何で俺だけグーパンなんだ?
スカイ:僕も、結構強く叩かれた気がする〜
アルマ:や〜、これはキラ大変だぞ〜
ジョイ:〇〇も叩かれてない?(笑)
〇〇:うん(笑)超軽くね(笑)
そして、私達もヒナについて行き、
みんなで近況を話しあった。
ヒナ:はぇ〜。本当に忙しいね。
〇〇がこっちに来てくれてよかったね。
すぐ会えるから。
キラ:ヒナもそうでしょ。
ヒナ:あらあらぁ〜(^^)
ジュンス:でも、本当にこの前の
スカイみたいになったら困るからね(^_^;)
ヒナさん、〇〇さん、本当にこっちに
来てくれて、有難うございます。
ヒナ:そんなぁ〜(^^)
でも、〇〇の事蔑ろにしたら、
みんな許さないですから(^^)
全員にピリッとした空気が走った。
ジョイ:ヒナちゃん、大丈夫だよ。
ちゃんと皆大切にしてるよ。
スカイ:僕も〇〇に大切にしてもらいもんだよ。。
〇〇:え?
ジュンス:…さてさて、それじゃあ、男共は退散しましょう。
挨拶も済んだことですし。
アルマ:そうだね。せっかくの女子会にごめんね。
またすぐ…ね。
ラビ:連絡するね!
スカイ:ちゃんと出てよ。
ジョイ:荷物結局置いていったでしょ(笑)
いつでも、取りにおいで。
〇〇:うん、ごめんね!
はーい、じゃあ、またすぐね(^^)
いいね、すぐ会えるって!
寂しくないね。ありがとう。
これ、みんなのイメージの香水作ったの。
よかったら、受け取って下さい。
ヒナ:もう!〇〇ってば!
ヒナは私を抱きしめた。
ジョイ:今、みんな〇〇を
抱きしめたいんだけど?(笑)
突然のプレゼントに
驚いていたり、ありがとうと言ったりしていた。
そうして、皆を玄関まで送り、
ヒナと朝方まで語り尽くした。
ヒナ:しかし、お酒もご飯も
食べていかなかったね。
〇〇:明日、…もう今日か。
収録とか言ってたもんね。
凄いな〜。見習わなくちゃな。
ヒナ:そういえば、明日ジョイの知り合いの
日本語教える人に会うんでしょ?
〇〇:うん。良い人だったらいいな。
ヒナ:ジョイの紹介なら大丈夫でしょ。
〇〇:そうだね。
ヒナ:さて、そろそろ寝ようか!
これから、本当に宜しくね(^^)
〇〇:うん!宜しくね(^^)
そうして、私達はそれぞれの部屋で
眠りについた。
+:。.。 。.。:+
゚・:.。..。.:・゚
翌日
+:。.。 。.。:+
゚・:.。..。.:・゚
ジョイとの約束場所のカフェへ着くと、
そこには、見覚えのある顔の人がいた。
つづく
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