#054 色褪せなかった愛情
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※ヒョンとの兼ね合いが難しい為、
表現がおかしくなる場合がありますm(__)m
携帯を差し出すとラビは色々といじり始めた。
〇〇:…何してるの?
ラビ:ん?〇〇が何処にいるか分かるようにするのと、連絡誰ととっているか知るためだよ。
〇〇:そうなんだ。そのくらい連絡するのに。
ラビ:いや、連絡くれかったじゃん。
〇〇:そうかな?
ラビ:うん。ずっと寂しかったんだ。
ねぇ?ここにおいで?一緒に設定しよう。
ラビは私を膝の上に乗せ、また携帯をいじりだした。
その間に通知は沢山くる。
ヒナ、アルマ、ジョイ、スカイと…。
特にスカイからは何度か電話が入った。
ラビはすぐ切っていた…。
少し気まずい雰囲気に、話を切り出した。
〇〇:スカイ大丈夫かな?
ラビ:うん、大丈夫だよ。
〇〇:何で分かるの?
ラビ:だって、今まで大丈夫だったじゃん?
〇〇:まぁ……そうだね。。。
ラビは後ろから強く私を抱きしめ、
うなじあたりに顔を埋(うず)め言った。
ラビ:僕だって辛かったんだから…。
一緒に持ってるアルバムを何度も見返して
その度に愛おしくて…。
でも、強くなったよ。
〇〇を愛してるから。
もう、離さないからね。
〇〇:うん。ありがとう。
寄りかかる体温が熱い。
向き合っていなくて良かったと思った。
きっと、凄く恥ずかしい顔をしているから。
ラビ:でも…僕達のことはまだ秘密にしておこう。
〇〇:え?
ラビ:みんなやっと〇〇といれる時間があるって喜んでいるのに、可哀想でしょ?
〇〇:え???
予想外の言葉に驚いた。
ラビ:どうしたの(笑)そんなに、ビックリして(笑)
〇〇:うん…意外な言葉だったから…。
いいの?私が他の男の人と遊んでも。。。
ラビは何も思わないの?
ラビ:前は辛かったよ?
でも、ジョイの発言聞いて僕も考えたんだ。
〇〇:そうなんだ………。
ラビ:こっち向いて?
振り返った瞬間に、
ラビは長く甘い口づけをした。
手は優しく頭を撫でている。
そして、もう片方の手で手を絡み合わせた。
ラビがこんなに優しいなんて思わなかった。
私は彼の何を見ていたのだろう…。
唇は離され、ラビは言った。
ラビ:ねぇ?
〇〇:…………なに?
少しまた変な空気を帯びて言う。
僕がどれだけ、見てきたか分かってる?
僕を諦めさせようとしても無駄だよ?
付き合うって言ったんだから、責任とらなきゃね?
〇〇:…………。
ラビ:ほらね、図星だ。
僕と付き合えばみんなと連絡とらないで、
楽だと思った?
こっそり誰かと連絡して、僕から嫌われれば
それで良いと思った?
〇〇:そんな………。
ラビ:………こんな風に思われてるのに、
どうして僕は〇〇の手をこんなに欲しいんだろうね…。
嘘でも付き合ってくれるって言われてこんなに嬉しいんだろう。
少しずつ瞳に涙が溜まっていき、
溢れ出した。
〇〇:ラビ?どうして、泣くの?
ラビ:だって………。
僕は〇〇の事こんなに分かるのに、
どうして僕の愛情は〇〇に届かないの?
〇〇:…………ごめん。
ごめんね。
ラビ:謝ってほしいんじゃないんだ。
ちゃんと僕と向き合ってよ。
僕は何処にもいかないよ?
ずっと、〇〇だけを見てたよ?
〇〇:うん…。ありがとう。
(そうだよね…。)
(私、きっとラビに酷いことをしようとしていた。。。)
(馬鹿だなぁ…。)
(前もそうやって傷つけたのに。)
(また嫌われようとして…。)
〇〇:…………自分から戻ってきたのに、
誰と付き合うとか決められなくて、
そんな自分が嫌で…………。
でも、みんなはやっぱり良い人で、、、
居心地よくて…。
どうしたら、これが永遠に続くのかなぁ?
涙がポロポロと、本音と共に流れ出す。
ラビは優しく拭き取りながら言う。
ラビ:ごめんね。
僕達が負担かけさせたよね。
今度から僕に任せて?
〇〇:…………?
ラビ:連絡とか僕が全部管理してあげるから。
そうすれば、きっと大丈夫。
僕が守っていくよ。
ラビは私を抱きしめた。
ラビ:…付き合うのは取り消さないよ?
やっと〇〇とこうしていられるんだから。
〇〇だって、僕にこうして見られると
きっと断われないでしょ?
ラビは私の返事を聞かずに、
唇を強く塞いだ。
その反動でソファーへ倒れ込む。
ラビは私の全てを知るかのように、
全身を熱くさせる。
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つづく
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