#050 涙
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※ヒョンとの兼ね合いが難しい為、
表現がおかしくなる場合がありますm(__)m
スカイの家に着いた。
殺風景に見える空間に、ゴチャっとしている場所に目が行く。
スカイはそれを上着を脱いで隠した。
〇〇:何隠したの?
スカイ:ん?何も?
ここ汚かったから目隠ししただけだよ?
〇〇:見ていい?
スカイ:だめ〜。
ね!それより何する!?
とりあえず、お酒持ってくる!?
ワインでいい!?
〇〇:うん、いいよ〜。
と、いいながら上着を取り見た。
〇〇:(これは…安定剤か…)
精神科に通ってるの?
スカイ:あ、見たね?
……うん、ちょっとね。
〇〇:そうなんだね。
(どうしたの?)と、聞きたかったけど、
そこまで深く聞いてはいけない気がした。
スカイ:はい、ワイン。
〇〇:ありがとう。
スカイ:美味しいでしょ?
〇〇:うん。
スカイ:まだまだ美味しいお酒あるよ!
〇〇:ありがとう。
でも、あんまり飲まないからいらないよ。
スカイ:どうして?
沢山飲もうよ?
〇〇:仕事に響くからさ。
スカイ:僕も手伝うから、飲もう?
〇〇:手伝うって(笑)
飲むけど、そこまで飲まないからね。
スカイ:はい、飲んで。
先にお祝いしよう!
まだワインが残っているグラスに、
宅飲みらしく波々に注ぐ。
〇〇:お祝い???
ちょっと!
もったいない!
スカイ:飲んで〜(^^
そう言いながら、私の口元にグラスを押し付ける。
そして、首元も確認しながら言った。
スカイ:それ、誰につけられたの?
〇〇:あ、これ?ジョイだよ?
スカイ:さっきヒョン(ラビ)が言ってた事は
本当なの?駄目だよ?
〇〇:え、何で?
スカイ:僕が嫌だから。
〇〇:(笑)何回言っても同じだよ。
スカイ:お願い。何でもするから…
スカイは頭を私の肩にもたれかかり、
懇願した。
そして痕を指でそっとなぞりながら、
うっすらと目が涙ぐんでいくのが分かった。
そんなスカイを見ても慌てずに、
私の思考は働いていた。
(恋人の浮気を許してしまう感情は
こんな感じなのかな)
(私を心配して、私だけを想ってくれそうな
その涙には騙されたくない…)
(でも、こんな風に涙する人をどう
突き離していいかも分からない…)
そう考えているうちに、スカイの息が荒くなっていくのを感じた。
〇〇:!!!
咄嗟に先程の薬と水をとり、
スカイへ飲ませた。
そして、スカイは私の手をとり、
スカイの耳元を塞ぐようにした。
小刻みに震える手が時間の経過と共に
なくなっていく。
そして、スカイは瞳から涙を流しながら言った。
スカイ:この方法はリュヲンに教えてもらったんだ………。
〇〇:うん。
スカイ:〇〇がいなくなってから、この症状が出たんだけどリュヲンがこうやって助けてくれたんだ。
それから、僕は唄えなくもなった時もリュヲンが力になってくれたんだ。
〇〇:うん…。
スカイ:だから、僕はリュヲンに凄く感謝しているし、尊敬もしているんだ。
人としても、アーティストとしても。
〇〇:うん。
スカイ:リュヲンは僕の事が好きなのは
知っている。
だけど、僕はそこだけは受け入れられないんだ。〇〇がいるから。
だけど、大切な人なんだ。
〇〇:うん。
……私が戻ってこなかったら、リュヲンちゃん好きになってたでしょ?
スカイ:……うん。全てを頼っていた時期があったから。。。
〇〇:スカイとリュヲンちゃんとの関係が深い事は見てたら分かるよ。
だから、私はそこには入りたくないの。
スカイが私の事大切にしてくれているのもわかるよ。分かってる。
けれど、前みたいには戻れないの。
友達でもいいって言ったよね?
スカイ:うん。
でも、〇〇は僕だけを見てほしい。
〇〇:それは出来ないよ。
スカイ:今はそう言われるの分かってる。
だから、見てて?
ウサギのように赤い目のスカイは
また涙を溜めながら自信がなさそうに見つめる。
初めてみる、弱った彼を私はどうしたらいいんだろうか?
〇〇:…………分かった。
安心したように、笑うその微笑みは
私には重く感じるものだった。
(私が逃げてから、スカイが潰れなくて良かった…。
リュヲンちゃん、本当にありがとう。)
(きっと、スカイはあと少しで自分の気持ちに気付くだろう。)
愛されていた人がいなくなったら、
混乱するよね。
私もそうだった。
私にはヒナがいた。
スカイにはリュヲンちゃんがいてくれた。
このまま、順調にいって治療が終わればいいね。
私はこっちへ来てから治療には行ってないや…。
耳、塞ぐといいんだ。やってみよう。
それからは、私は帰宅するタイミングを逃してしまい、促されるようにお酒を飲み、
朝を迎えた。
〇〇:………。
(スカイのベッドの上だ…いつの間に…)
(昨日長編ドラマ観ながら寝ちゃった…)
怠い身体を起こしてリビングに行くと、
出前のスープが準備されていた。
スカイが足音を察して、
作業部屋から出てきた。
スカイ:起きた?これスープ飲んで?
体調大丈夫?
〇〇:うん、ありがとう。
スープを飲んで、少しスッキリした気持ちで
仕事へ向かう事にした。
スカイ:〇〇の家?事務所?
〇〇:今日は家で仕事する。
スカイ:送っていくよ。
僕も手伝うよ。
〇〇:大丈夫。
スカイ:いいから!早く!行くよ!
〇〇:(…………昨日の泣いていた彼は何処へ?)
ピョンピョンと嬉しそうに、玄関へ向かうスカイに静かに心の中で突っ込んだ。
マンション前に来ると、何やら不審な動きをする
人物がいた。
スカイ:ラビヒョンどうしたんですか?
ラビ:〇〇!連絡つかないから心配したんだよ?
ピンポン押しても、あいつが出て入れてくれないんだ!
あ〜!でも良かった!!
〇〇、おかえり!お家入ろう!
〇〇:う、うん。
……テンション大丈夫?
ラビ:あ…、うん、ごめん。
あいつへの怒りと、〇〇がスカイとまだ一緒で
混乱してる(笑)
〇〇:あぁ、そうなんだ(笑)
家の中へ入ると、
ジョイがソファーで横たわっていた。
ジョイ:あ、おかえり〜。
あれ?みんなしてどうしたの?
ラビ:おい!さっきは、よくもやってくれたね?
ジョイ:…丁度入れてよかったね。
スカイ:〇〇?僕、何を手伝えばいい?
〇〇:じゃあ、梱包するものを分けてもらおうかな。
ちょっと待ってね、色々準備してくるね!
色々と準備をしていると、
玄関から凄い勢いで帰ってくるヒナが叫び声をあげながら
私を呼んだ。
ヒナ:〇〇!!大変!起きてる!?
発注見た!?
つづく
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