#046 流出
スカイは今日はやたら、
これも食べな、あれも食べな
これも飲みなと、すすめてくる。
きっと、ひまりと何かがあったのだと
思ってるんだろうな。。。
スカイは気にしてる様だけど、、、
聞いてこない。
あったにはあったけど、、、。
スカイのそんな態度が珍しく、しばらく
様子を見ていた。
〇〇:プッッ
チラチラと、こちらの顔色を伺う
その目線に思わず吹き出してしまった。
スカイ:なに?大丈夫?
私がついにおかしくなったのかと、
真顔で心配している。
〇〇:(笑)
大丈夫だよ。ありがとね。
スカイ:なに?なんで笑ってるの?
〇〇:スカイが可愛いからだよ
スカイ:???
〇〇:…あのね、明日ひまりと別れた原因の
女性がひまりのメイクとして来る予定なの。
それを今日聞いて、
明日私は来なくていいってなったの。
スカイ:なにそれ…
〇〇はそれでいいの?
〇〇:うん。ひまりが2人を会わせたくないんだと思う。
ゆうこさんには逆らえないだろうし。
スカイ:ゆうこさん?って言うのかな?
その人。
〇〇:うん。日本の芸能界で
結構権力あるみたいで…。
スカイ:あ〜…そうゆう感じか。。。
〇〇:うん。
でもね、もう大丈夫なんだ。
スカイ:???
〇〇:私は今、韓国で幸せだから(^^)
スカイ:本当にぃ(笑)?
〇〇:うん!だってさ、
ひまりとこんなに普通に話せるなんて
吹っきれてる証拠だし、
今は正直……沢山かっこいい人に
囲まれてるから(笑)
ヒナも前より近くにいるし!
スカイ:言ってくれるね〜(笑)
何をあげようかな(笑)
〇〇:ははは〜(笑)
でも、本当に本心だよ。
ひまりから最初に明日の事聞いた時は
動悸がしたけど、頭冷やしに行ったら、
すぐ大丈夫になったし!
スカイ:そっか。
なんか、最近ひまりさんには敵わないな〜って
思ってた。
〇〇:なんで?(笑)
スカイ:お似合いに見えたから(笑)
〇〇:え〜、そうかな?
スカイ:じゃあ、僕とお似合いになる?
部屋のライトに照らされたスカイの
キラースマイルは美しいが、
面白かった。
〇〇:ㅋㅋㅋ
スカイ:なんだよ〜!も〜!
こっちは真剣なのに!
〇〇:ごめん、ごめん!
本当に今ちゃんと考えてるから!
スカイ:本当に?
〇〇:うん。
スカイ:…まぁ、いいや。
ほら、食べな〜。
〇〇:ありがとう。
そして、ゆっくりと
いつも通り映画を観ながら
まったりとしていた。
♪〜携帯着信〜♪
画面を見ると、ヒナからだった。
〇〇:『ヒナどうしたの?』
ヒナ:『ちょっと!今からURL送るから見て!』
〇〇:『?わかった〜』
ヒナ:『通話はこのままで、見て!はやく!』
ヒナに促されながら、
URLをみると、
アルマとスカイとの2ショットの
それぞれの写真が流出していた。。。
〇〇:『……なにこれ…』
ヒナ:『いつ撮られたか分かる?』
〇〇:『うん。最近だよ。』
スカイ:どうしたの?
ヒナ:『スカイといるの?
ちょっと!これ、見てよ!どうすんの?』
スカイ:……
〇〇:……
スカイの方も着信が鳴った。
スカイ:ジュンスさんからだ。
はい…。
スカイはそのまま相槌を打ちながら、
電話を切った。
スカイ:今から事務所に行くことになった。
〇〇も一緒に行こう。
ヒナ:『私も向うわ!また後でね!』
〇〇:うん…。またね。。。
スカイと私は急いで準備して、
事務所へ向かった。
途中、アルマからラインがきていた。
アルマ:’’ごめんね…‘‘
〇〇:‘‘こちらこそm(__)m今事務所向かってる’’
アルマ:‘‘僕も。後でね。’’
事務所に着くと、
外に数人のファンが集まっていた。
スカイの運転する車の
後ろの席に乗っていた私は
体制を低くして見えないように
地下駐車場へ行き、事務所へ入った。
会議室へ入ると、みんな揃っていた。
つづく