#053 sweet heart
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※ヒョンとの兼ね合いが難しい為、
表現がおかしくなる場合がありますm(__)m
家に着くと、ラビは沢山のお酒とグラスを出してきた。
いつもの事だけど、、、気になるのは…。
さっきから、なんだろう?
この雰囲気。
〇〇:じゃあ…これ飲もうかな。
ラビは私が指したお酒をグラスに注ぎ渡してくれた。
それを受け取ろうとしたときに、
グラスを持っていない方のラビの手が絡んできた。
〇〇:…………え?
受け取ろうとしていた自分の手が、思わず恋人繋ぎになった。
この現象に頭が追い付かず、不思議に感じる。
ラビ:(笑)
ラビはそんな私を見て、呼吸が苦しくなりそうなくらい笑っていた。
〇〇:なんで、急に手繋いだ!?
驚いたよ。
ラビ:ごめん、ごめん(笑)
久しぶりにビックリ顔みたら、可愛くて…
〇〇:そんな笑い方じゃないじゃん!
ラビ:怒らないで?
あのさ……お酒飲む前にやっぱり話そうと思って。
そう言いながら、手は繋いだままグラスを置き、私の前にピッタリとくっついてきた。
〇〇:………近いよ?
ラビ:いいじゃん、久しぶりに。
ほら、ね?
ラビは私の腰に両手を回し、見下し微笑む。
(あ、駄目だ。)
このままラビを見る事が出来なくなり、目を逸らす。
ラビ:こっち見て?
この前は邪魔が入っちゃったけど、
今日は誰も来れないね?
今日、ラン達と話せてよかったよ。
僕は決心がついた。
(何を言われるのか、もう分かる)
(その準備はしてきたから。)
(でもラビが1番最初だとは思ってなかったな。。。)
(最近は静観してくれていた気がするから。)
(私を想って、きっとこれから言ってくれる。)
(だから、はじめようね。『終わりのはじまり』を。)
私はラビを真っ直ぐ見る。
こっちに戻ってからは、少しラビとは壁を感じていた。
何故なら、凄く大人になっていたから。
中身も外見も。
だから、こんなに近くで見つめられると、何だかその纏っているオーラに潰されてしまいそうで見れなくなってしまう。
遠くからラビの視線を感じると、昔は心配していたのに、今は格好良くなったな〜って思ったりしていた。
目線はすぐバレて、目を逸らしてしまう事があった。
きっと、それも見抜かれている。
ラビ:おいで?
〇〇から僕を抱いてごらん?
誰かと付き合ったら、またみんなと連絡とれなくなってしまう。
だから、避けていた。
だけど、いつまでもずっと一途なこの目線に、
もう逃げ切れない。
あんなに、怖くて困っていたのに、こんな風に優しく甘く変わっていく彼を嬉しいと感じる。
この手をとったら、ラビをまた傷つけるだろう。
だって、同じくらい彼等も好きだから。
そして、私は誰と付き合っても、もう信じられないと思う。
きっと、他の女性にいってしまうんでしょ?
そう感じてしまう、私がいる。
だから、友達でいたかった。
それなら彼女が出来ても祝福できるし、
ずっと一緒に歩めるじゃない。
スカイの時に心底思ったの。
あの時に、嫉妬なんてするんじゃなかったって…。
だって、そうしたら今のスカイは苦しまなかったかもしれないから。
だけど、もう疲れちゃった。
拒むほど私は純粋でもないし、素直に嬉しいしドキドキする気持ちに嘘はない。
ラビに寄りかかり、抱きつく。
温もりが熱く、鼓動が随分早いことに気付く。
こんな私に大切な言葉をいう為に、これほど緊張している事を知る。
見上げると、今までにない笑顔で言った。
ラビ:やっとだね…。
愛してる。付き合おう、僕達。
全てから守ってあげる。
〇〇:うん、ありがとう…。
どうしてなの?
どうして、いつも優しくするの?
私は選べないんだよ?
出来れば、ほっといてほしかった。
寂しい時だけ私を利用してくれればいいと思っていた。
それで、満足していたから。
こんな風にこられたら、もうその蜜に絡まるしかないと思う、軽い自分がいる。
どうせこの甘い蜜を舐めたって、
状況はきっと変らないと思う最悪な自分が顔をだす。
これから付き合って彼が連絡とるなって言っても、みんなから連絡くるよ。
ずっと、そうだった…。
でも、私はこの嬉しそうな彼の笑顔に、
とても幸せを感じる。
このまま彼と付き合ってしまうことに、
後ろめたさを感じながら…。
だから、お願い。
この私をよく見て、嫌いになって。
あなただけを愛することが、出来ないから。
そうしないと、私はみんなから離れられないの。大好きだから。
ラビ:ねぇ?何を思ってるの?
嬉しくないの?
〇〇:嬉しいよ?どうして?
ラビ:そう?まぁ…飲もうか。
今日は記念日だよ、ハニー。
〇〇:うん、よろしくね。
ラビ:ダーリン。
〇〇:ダ、ダーリン/////
ラビ:ししし(笑)
わぁ、本当に幸せだな。
じゃぁ…スマホだして?
〇〇:…………え?
その言葉に戸惑いながらも、
差し出した。
つづく
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