続・韓国アイドルとの恋〜逆ハーレムの行方〜 #064 はじめまして。
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※ヒョンとの兼ね合いが難しい為、
表現がおかしくなる場合がありますm(__)m
〜メンバー帰国 数日前〜
空白の2年の間に日本でお世話になった方や練習生達がこちらの事務所に来ると連絡をもらったので、顔を出すことにした。
練習室に入ると、端っこにズラッと並べられた長テーブルに何やら事務所の役員らしき方々が座っていた。
思っていたよりも緊張感のある雰囲気に萎縮してしまう。
そんな中にやたらとオーラを放つ人物がいた。
細身のスーツ姿にサラサラの長髪を後ろで縛っている、色白なその人物は長い足と腕を組みながら練習生達を見ていた。
そして、目があった。
すぐに目は逸らされたが、その人物が部屋から去るときに声をかけられた。
「君、少しこっちに来て話しましょう」
〇〇:はい。
声をかけられた時の目線、雰囲気、オーラが少しだけラビに似ていた。
断れないような、この雰囲気。
ラビより絶対的なオーラに圧倒されてしまう。
緊張しながら一緒に練習室を出て、案内された部屋へ向かう。
そこは、やっぱりというか、確信へと変わった瞬間だった。
『社長室』
素晴らしく豪華な内装のその部屋で、社長を見ると神父様のように見えた。
社長:はじめましてですね。
〇〇:はい、はじめまして。お世話になっております。
社長:こちらこそ。
君を今見る感じだと、、、僕から逃げ回っていたようではないみたいね。
〇〇:はい?
社長:君になかなか会えないから、どうしてかなって思ってたのよ。
〇〇:すみません、こちらから声をかけるべきでした。。。
社長:いいえ、いいのよ。どうせ、あの子達が僕から君を遠ざけていたんだから。
今日のこの機会に会えると期待していたのよ。あの子達が丁度いないタイミングにね。
〇〇:挨拶が出来てよかったです。色々とご迷惑おかけしてます。
社長:本当にね〜。でもあなたにも感謝する事は沢山あるのよ。
だけど、リュヲンと接触した事は少し許せなかったわ。
〇〇:すみません。
社長:今はリュヲンと良い関係のようだから、結果オーライだけど、状況によっては君を永久追放しようと思っていたよ。
〇〇:(ひぃ〜…。。。)
社長:う〜ん、でも良く見ると…そうね、
アイドルとして活動してもあなた上手くいったかもね〜。まぁ、でも君はあの子達をジュンスと一緒に面倒見て頂戴。
それが、ラビと付き合う条件よ。
〇〇:…………はい。。。
社長:納得いかないかしら?
それなら、潔くあの子達から離れなさい。
〇〇:…………。
社長:はぁ〜(ため息)。
君はそれでよくリュヲンと張り合おうと思ったわね?
〇〇:すみません。。。
社長:スカイも色々と大人になったことね〜。
リュヲンも君と仲良くしてから、更に垢抜けたのよね。面白いのが、何故かジュンスも垢抜けた事よ(笑)
〇〇:…………。
社長:君とは定期的に会う必要があるみたいね。連絡した時は絶対に僕の所へ来なさい。
〇〇:はい。
社長:ところで、次メンバーが帰ってきたら君はアルマと会いなさい。
知ってると思うけど、鈴木君の事でアルマに負担がかかっているの。彼のメンタルケアをお願いね。
〇〇:はい。鈴木さんは今どんな状態なんですか?
社長:そんなことも知らなかったの?
全く…。あの子は回復へ向かっているわ。
退院もして、通院だけになってる。
それに毎回アルマは付き添っているのよ。
君が戻ってきた事を耳にしたと噂があったから、アルマは手厚く様子をみているわ。
〇〇:そうだったんですね。。。
社長:だから、君も協力してあげて。
ラビはランと会わせるから。
〇〇:どうしてランさんと付き合ってる事にしたんですか?
社長:色々な要因が重なったのよ。
プロモーションもあるし、ランの要望でもあるし、君に間接的に忠告の意味とか…。
まだまだあるけどね!
綺麗にウィンクして、怖いことを明るく言われた。
〇〇:そうですか…。
社長:まぁ…、やっと君と会えたし。
今日は良い日ね。
じゃあ、宜しく頼むよ。
〇〇:はい。では、失礼します。
緊張で強張っている身体を、扉まで冷静に動かし、部屋の外へ出た。
いつものロビーまで足早に来て、やっと全身の緊張が解けた。
ソファーにだらけて、心臓の音を落ち着かせる。
冷静になったところで、韓国へ来た練習生達と話したり、ご飯や街を案内した。
——–そして、メンバー帰国日
ジュンスさんの運転する車が私を迎えに来た。
そこにラビの姿はなく、乗っていたのはアルマだけだった。
アルマ:久しぶり。元気だった?
〇〇:久しぶり。元気だよ。
お疲れ様。
いつもの冗談がなく、だらけて座っているアルマ
は酷く疲れが溜まっているように感じた。
つづく
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