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【短編小説】アイドル彼氏との別れ3

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【短編小説】アイドル彼氏との別れ3

 

 

ステージで見る彼は
やはり別格だった
 
私をみても何も変わらなかった
 
『見返したいわけじゃない』
 
そう思っていたのに。
 
私を認識したのに、
変らないその表情が悔しく感じた
  
 
彼のほうが圧巻のステージに感じ、
観客の反応が良かった
  
  
益々、悔しかった。
 

収録が終わり、
すぐに練習に行こうと
準備をする
 
同じグループの何人かは
この後の打ち上げに行きたいと
言っていた
 
 
打ち上げに行くのを断り、
スタジオに向かう。
 
 
 
途中、彼に呼び止められた

久しぶりの手の感触と
力に驚く

「ねぇ、なんで電話に出ないの?」

「どうして連絡してくるの?」

 
「話したいと思ったから」

 
「私はない。もう行くね」

 
「ユウとは話すの?なんで?」
 
 
「色々と教えてくれるから」
 
 
「何を?」
 
 
「色々」

 
「それって?」
 
 
ユウ「だから、色々だよ」
 
 
ユウは彼の後から
突然現れて言った。
 
ユウ「何処行くの?」
 
「スタジオ」
 
 
ユウは彼に聞こえないように
耳元で
 
ユウ「後で行く」

と言った
 
 
 
それを見た彼の表情は
嫉妬しているように感じた
 
 
正直、嬉しかった。
 
 
 
でもね、
 
 
もうあなたの世界を知ったから。

天才は羨ましい。

私は

私が

ここに居続けるには

こうするしかない
 
 
スタジオの鏡の前で
精神統一をする

すると、練習室の扉が開き
一緒に活動するメンバー全員が
入ってきた

驚く私に

一緒に高みを目指そう

そう話す彼女達に

泣いてしまう

ねぇ、見返したいは嘘だったけど

凄い原動力になったよ

私の人生にあなたは

大きすぎるものをくれたよ

だからね、

次はあなたが

パフォーマンスで嫉妬する
くらいになるから

私も天才になるから。

だから、まだこの傷は

このまま一緒に連れて行くよ

あなたに癒やされるその日まで。
 
 
待ってて。

end

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