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【短編小説】推しからの告白 1話完結

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【短編小説】推しからの告白 1話完結


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※ヒョンとの兼ね合いが難しい為、
表現がおかしくなる場合がありますm(__)m
 
 

名前変換

※別作品で同じ名前の人物がいますが、別人です。

 

 

 

グラグラ世界が揺れる。
 
 
顔を上げた瞬間に思いっっきり、
彼に咲く。
 
 
ギターを掲げるその姿は私の心拍数と
満足感を底上げする。
 
 
友達と一緒に音楽にノリ、
はしゃぎまくる。
 
 
楽しい休日だった。
 
 
 
楽しい休日になるはずだった。。。
 
 
 
 
思いっきりヘドバンをした後に、
少し休もうと思い壁際に行く。
 
 
 
その時に目があってしまった………。
 
 
 
 
例の彼に…。。。
 
 
同じ大学のラビに…。
 
 
 
〇〇:(何で…ここにいるの……((焦)

彼は私の視線に気づいているのかいないのか、 無表情でこちらを見つめていた。
 

私は気まずくて、すぐに目を逸らした。
 
 

その後、すぐにライブは終わり、
皆んな帰る準備をしていた。
 
 
 
 

私は友達とライブハウスから出ようとした時、
 

友達:ねぇ……さっきの子可愛くなかった?
 

なんて言われて、私は動揺してしまった。
 
 
 
 

〇〇:そぉ?あんまり見えなかったけど……
 

友達:えぇー!?めっちゃ可愛いかったよ!
スタイル良くて華奢だし!
 
 
 

確かにラビは目立つ。
だってアイドルだから…。
私の推している人だから…。
 
 

でも、、、何でライブハウスにいたのだろう?
 
 

そういえば、あの日も彼がいた気がする。
 
 

次の日の朝、私はいつも通り大学に来ていた。
教室に入ると、ラビがいた。
昨日の今日なので、気まずい……。
 
 

私が席に着くと、ラビが近づいて来た。
そして一言だけ言った。
 
 

ラビ:昨日のライブいたよね…?
 
〇〇:う、うん……。まぁ……。
 
 
 
私は歯切れの悪い返事をした。
 
 

するとラビは続けてこう言った。
 
 
 
ラビ:俺のこと知ってますよね?一応芸能人なんだけど……。
 
 
 

そう言われた瞬間、心臓が大きく跳ね上がった。
 
  
まさかこんな形で聞かれると思わなかったからだ。
 
 

〇〇:う、うん……。知ってるよ。
 
 

私はそう答えたが、彼は納得していない様子だ。
 
 

ラビ:でも名前とかは知らないですよね?
 
 

私は冷や汗を流しながら考えた。
 
 
(どうしよう……。このまま本当のことを言うべきなのか……?)
 
 

しかしそんなことを考えている間に、授業が始まってしまい、結局言えなかった。
 
 
 
 
 
 
 
〜〜〜〜〜
 
その日の帰り道、バイト先の本屋さんに向かっていた時だった。
 
 

後ろから声をかけられた。
 

振り返るとそこには彼がいた。
 
 

ラビ:やっと見つけた。
 

彼は微笑んで言った。
 
 

〇〇:どうしてここが、分かったんですか?
 
ラビ:あぁ……それは秘密かな……
 
〇〇:そ、そうなんだ……。じゃあ私はこれで……。
 
 

私は逃げようとしたが、腕を掴まれてしまった。
 
 

ラビ:ちょっと待ってよ。話したいことがあるんだよ。
 
〇〇:え?何ですか?手離してください……。
  
 

私は怖くなり手を払った。
 

ラビ:ごめん……。とりあえず付いてきて欲しいんだ。
 
 
そう言って、歩き出した。
 

私は仕方なくついて行くことにした。
しばらく歩くと、小さな公園があった。
そのベンチに座って彼は口を開いた。
 
 
ラビ:……単刀直入に言うけど、君って俺のファンだよね?
 
〇〇:えっ?ち、違います……。
 
 
 

私は否定したが、彼は私の目をじっと見てきた。
 
 

ラビ:嘘をつくならもっと上手くついた方がいいよ。
 
 
そう言われて、何も言えなくなってしまった。
 
 
ラビ:やっぱり図星なんだね。
 
〇〇:はい……。そうです。ファンです……。
 
 

私は諦めて認めた。
 
すると彼は笑った。
 
 
 

ラビ:素直でよろしい。
実はずっと前から目をつけてたんだ。
この前見かけた時から良いなって思ってたんだよね。だからさ、連絡先交換しない?
 

〇〇:え?でも……
 
ラビ:大丈夫だって!悪用したりは絶対しないから!
 
 

そう言われると断りずらかったので、渋々了承した。
 
 
 
 
ラビ:やった!ありがとう!これから仲良くしようね!
 
 

そう言って私に笑顔を向けた。
 

そして私たちは別れた。
 
 

家に帰ってからも、今日の衝撃は頭から離れなかった。
 
 
 

それからというもの、毎日のようにメッセージが届いた。
 
 

内容は他愛もないもので、好きな食べ物や趣味など色々と聞かれた。
 
 

正直困っていた。なぜなら、彼とは距離を置きたかったからだ。
 
 

しかし無視をするわけにもいかないので、なるべく当たり障りのない返事を返した。
 
 

ある日、またいつも通りメッセージが来たので、返信しようと画面を開くと、そこには信じられないような言葉が書かれていた。
 
 

ラビ:明日の夕方空いてる?
 

私は少し考えてから、
 
 
〇〇:多分大丈夫です
 

そう返すと、すぐに既読がついた。
 
 

ラビ:良かった!じゃあ、17時に〇〇駅に来てくれる?そこで会おう!
 
 
そう書いてあった。
 
 

私は疑問に思ったことをそのまま送った。
 
 
 
〇〇:いいけど……どうして?それにどこに行くんですか?
 
 

しかし、その質問には答えてもらえなかった。
 
 

ラビ:内緒。でも心配するようなことじゃないから安心して。
 
 
 
 

〜〜〜〜〜
 
私は待ち合わせ場所に向かった。
 
 

なんとか時間ギリギリに着くことができた。
 
 
すると彼は既に待っていたようで、私を見つけるなり、嬉しそうな顔をしながら近づいてきた。
 
 
ラビ:〇〇ちゃん!待ってたよ!
 
〇〇:ごめんなさい……。遅くなってしまって……。
 
 
 

彼は気にしていないようだったが、
 
 

ラビ:じゃあ行こうか。
 
 
と言って歩き出した。
 
 

しばらく歩くと、そこは遊園地だった。
 
 

〇〇:どうして遊園地に……?
 
 
私が聞くと、彼は笑って答えた。
 
 

ラビ:〇〇の夢を友達と話してるの聞いたから(^^)せっかくだし、楽しもう?
だからさ、ほら行こっ!
 
 

そう言って手を差し出してきた。
 
 
私は戸惑いながらもその手を取った。
 
 

〇〇:はい……。
 
 

私たちはジェットコースターに乗ったり、メリーゴーランドに乗ったりと、様々な乗り物を楽しんだ。
 
 

その度に彼は写真を撮ってくれて、思い出が増えた。
 
 

そして時間はあっという間に過ぎていき、帰る時間になった。
 
 

ラビ:今日はありがとう。すごく楽しかったよ。
 
 

彼が笑顔でそう言うので、私は思わず見惚れてしまった。
 
 

しかし、このままだといけないと思い、話を切り出すことにした。
 
 

〇〇:ねぇ、どうして今日呼び出したの?
 
 
 
 

私が尋ねると、彼の表情が変わった。
 
 
 

ラビ:それはね、君に伝えなきゃならないことがあるからなんだ。
 
 

そう言って真剣な眼差しで
私の目をじっと見つめてきた。
 
 

ラビ:実は俺……君のことが好きなんだ!
 
〇〇:えっ!?そ、それってどういう……
 
ラビ:言葉の通りだよ。俺は君のことが好きになってしまったんだ!
 
 

突然の告白に戸惑ってしまった。
 
 

〇〇:えっと……気持ちはとても嬉しいんだけど……。
私には付き合ってる人がいて……。
だからあなたの想いには応えられない……。
本当にごめんなさい……。
 
 

私は申し訳なさを感じつつも、はっきりと断った。
 
 

すると、彼は残念そうな顔をしながらも、笑顔で言った。
 
 

ラビ:やっぱりそうだと思ったよ。
あの日のライブの人と付き合ってるんでしょ?
僕というアイドルの推しがいるのに。
でもさ、このくらいのことで諦めるほど軽い気持ちじゃないんだよ。
だからさ、これからもっとアピールしていくつもりだから覚悟していてね。
 
 

私は黙ってうなずいた。
そして私たちは別れた。
 
 
 
 
帰り道、推しから告白された私は
上の空だった。
 
 
でもきっとこの気持ちは今だけ。
私には大好きな彼氏がいる。
推し活も応援してくれる素敵な彼。
 
 
だから、私の中のラビは
アイドルのラビでいいの。
 
 
これ以上知りたくない…。
 
 
それだけの想いで溢れた気持ちと
共にラビの連絡先を消去した。
 
 
 
おわり

 

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